こんにちは、鬼喜王子です。
先日、TBSの『王様のブランチ』で、私がメイン・マジシャンを務めている「Bar十二時」が特集され、私もはじめて本格的にテレビに出演させていただきました。
マジックをはじめて約10年。プロになって5年になるわけですが、その間つらいこともいっぱいありました。友人(と思っていた奴)に裏切られたり、女の子にまったく相手にされなかったり⋯⋯。
そんなとき、エーちゃん(矢沢永吉)の『成り上がり』や、浜省の『MONEY』ではありませんが、「チクショウ! 絶対ビッグになってオマエらを見下して、足元にビッグマネー叩きつけてやる!」などと思ったものです。
しかしながら、実際ステージの裏で出番を待っている間に沸き起こってきたのは、憎しみや復讐の感情ではなく、自分を産んでくれた両親や、どんなときにも変わらないつき合いを続けてくれた友人たちに対する感謝の念でした。
テレビに出ること、すなわちビッグになる第一歩を踏み出せたことはもちろんうれしかったのですが、自分を支えてくれた人たち、信じてくれた人たちにわかりやすい形で一応の恩返しができて、これが本当にうれしかったんです。
だから、本番の撮影のときも「みんな俺の成長した姿を見てくれ」と思って普段通りに演技をしたので、それほど緊張はしませんでした。もっとも、その後のインタビューはしらされていなかったので閉口しましたが・・・。