2005年11月23日
 

ねえさん、ありがとう!

花の生涯、鬼喜王子です。

「捨てる神あれば、拾う神あり」
僕、鬼喜王子は火曜日は赤坂にある「うさぎや」に出演しています。
そんなある火曜日。
時間はあけて翌水曜日の午前2時過ぎ。
客足もそろそろひいて来た頃、一組のお客様が来店しました。
二人組の女性で、聞けばひとりは本日誕生日とのこと。

十二時ならマジックでバラを出してプレゼントするところですが、うさぎやはテーブルマジックしかやらない店なので、バラは準備していません。
「この時間に花屋なんて空いているわけないじゃない」と冷たく言い放ったスタッフを後に、僕は花を求めて深夜の赤坂の町に飛び出しました。
韓国人が2時までやっている花屋はタッチの差で閉店。店じまいの途中でも商売っ気まったくなし。
近所の知っている花屋もやはり空いていない。とその時。

ホステスとお乏しきおネエさんがバラの花束を持って歩いているではないか!
怪しいと思われるのもかまわず話しかけるオレ。
「すいません、そのバラ一本いただけませんか?」

「いいわよ、全部あげる」
こともなげにいうおネエさん。
マジっすか!? 至誠が天に通じたか。地獄で仏にあったのか。
おネエさんが何者で、この花にどんな因縁があるのかは知らないが、助かったのは事実。

あきらめなかったお陰で、お客様にも記念になるバースデーをプレゼントすることを出来ました。
ありがとう、おねえさん!

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2005年11月21日
 

I'm Back !!

渋谷系マジシャン、鬼喜王子です。

という訳で、渋谷はセンター街にあります「風まぁり」に出演してきました。
皆さん楽しんでいただけて何よりでした。

渋谷という街は、鬼喜王子の原型を作ってくれた街です。
大学時代に遊び慣れた街でもありますし、自分の居場所や存在意義を捜し求めていた街でもあります。初のワンマンライブも、ここ渋谷のライブハウスで行いました。

無名のマジシャンとしてマジック界につてもなく、音楽系のイベントに出演しては自分のあり方を模索していたあの時期からすると、自分で言うのもなんですが、ずいぶん出世したものです。
今回はこの渋谷という街に恩返しするつもりで、マジックをやらせていただきました。

久しぶりに渋谷でマジックをやってみて思ったのは、やはり自分はこの街が好きなんだなぁ、ということです。
銀座という大人の街もいいのですが、僕の中の大人になりきれない部分が、この渋谷という街と相性がいいようです。

センター街.jpg
風まぁりから見たセンター街の風景

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2005年11月20日
 

Wonderful Life

カラオケに1年くらい行っていない鬼喜王子です。

先日、銀座から赤坂にタクシーで向かう時、霞ヶ関の官庁街で大学時代の知人の顔を見かけた。
今から飲みに行くところだろうか。仕事仲間と思われる人たちと楽しげに談笑していた。
秋は感傷的になる季節。もしかしたら、俺もあの中にいたのかもしれないなぁ、とセンチな気分になってしまった。

♪ もう一度生まれ変わるチャンスをくれたって、俺は、
  この人生選んでしまうぜ
  そうさ、極上さ、Wonderful Life
  札束をあの月まで積み上げられたって、So What ?
  どんなにマブい女がきたって
  ゆずれはしないぜ、これだけは

矢沢永吉が歌うように、もし僕も生まれ変わっても、やはり大学を辞めてマジシャンの道を選んでいたと思う。自分でも不思議なのだが、全く後悔の念というのはないのだ。

知人を尻目に僕は仕事へと急いだ。
誰にも指図はさせない、くたばるまでイカしたRock'n'Roll Life。

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2005年11月12日
 

お久し振〜り〜ね〜

あなたに会うなんて〜、鬼喜王子です。

久しぶりに長谷川さんが十二時に来た。
長谷川さんは夫婦そろって十二時によく来てくれていたお客さんなのだが、最近は仕事が忙しいせいか全く十二時に顔を見せなくなっていたのだ。

「去る人日々疎し」という言葉があるが、一時期よく来てくれたお客様でもある日を境に、ぱったり来なくなる、ということは、残念ながらよくある。
そんな時はとても悲しくなるのだ。

長谷川さん夫妻は二人ともバリバリのビジネスマン、キャリアウーマンにもかかわらず、大変気さくで、とくにダンナの方は頼りがいのある兄貴という感じの人で、およそ他人に相談することをしない僕も、個人的に悩みを聞いてもらったことのある人なのだ。

その二人が来なくなって、「あ〜、やっぱりフェードアウトしちゃうのかな〜?」と思っていた矢先に来てくれたので、とてもうれしかった。

これからも、いつでも遊びに来てくださいね。

Posted by kiki at 08:47 | コメント (1)
 
2005年11月09日
 

普通の日記にしておけばよかったのに…

鬼喜王子です。

僕がもっとも好きなエッセイストでもある、直木賞作家の浅田次郎氏はかつて「週刊現代」でエッセイを連載していたとき、露悪癖というか自虐的なネタが多かった。
当時はその理由がわからなかったが、定期的に自分が文章をかくようになってからよくわかった。書くネタが無くなってくるのだ(時事ネタは除く)。

最初のうちは差し障りのないネタが思いつけるが、そのうち自分の恥ずかしい経験やイメージを損なうようなことまで書いてしまう。

まあ自分で終わっているうちはいいのだが、そのうち周りの人間の恥ずかしい話に及んでしまう。それだけに面白いのだが。

という訳で、これを読んでいる皆さんも覚悟して下さいね。

Posted by kiki at 14:08 | コメント (2)
 
2005年11月08日
 

マジあの純真

汚れちまった悲しみに、鬼喜王子です。

本日は戸塚にあるヨットスクール、もとい幼稚園にショーをしに行ってきました。
昔はよく幼稚園に行っていたので、「楽勝」と思いきやそうでもありませんでした…。

子供って大人と違って純真なんですね。
だから、マジック見せるにしてもストレートで派手なやつを見せればうけるんですけれども、どんでん返しがある奴(専門用語でサッカー・トリック)とか不思議すぎるものはあんまりウケがよろしくない。
要は疑り深いオトナが裏をかかれて「おー、すげー」というやつはダメなんですな。

昔は簡単にウケていて、今はちょっと工夫してからでないと子供にウケなくなった、ということは、ああ、俺も汚れたオトナになっちまったんだなぁ。

自分も第一線で働いているプロですから、見た人は大人も子供も満足はしていただきましたが、自己嫌悪に陥っちまいました。

Posted by kiki at 17:10 | コメント (4)
 
2005年11月06日
 

休日

鬼喜王子です。

今日は久しぶりの休日だったので、今まで見ずにたまっていたDVDを一気に見てみました。
『六月の勝利の歌を忘れない』(2002年のW杯ドキュメント)2巻と『バットマン』シリーズ4本。
さすがに疲れました。
そういえばあの頃、宮本恒靖もバットマンって云われてたなぁ。

Posted by kiki at 23:46 | コメント (2)
 
2005年11月05日
 

ホワイトバンドについて

鬼喜王子です。

最近、十二時に来てくれているお客様の中にも、ホワイトバンドをつけている人が増えています。
実は僕・鬼喜王子はこのホワイトバンドというやつが大嫌いであります。
しかしながら、好き嫌いやことの善し悪しを別にすると、これを考えた奴は頭がいいなぁ、うまいことを考えたもんだなぁ、と感心せざるをえません。

寄付をはじめ慈善事業というのは、どこかうさん臭い、偽善的な臭いがします。ひとことで云うと、かっこ悪い、美しくないものであります。
いみじくも美意識のカタマリであった三島由紀夫は、「人に同情されるのは一番キライで、同情するのは2番目にキライ」といって、赤い羽共同募金の前を素通りし女学生に「あの人ケチね」と云われることを無情の喜びとしたそうです。

このかっこ悪いものを、アクセサリー化し有名人を起用することで一気にオシャレにしてしまったこの手法は、見事という他はありません。
過去これほどスマートにチャリティー募金を成功させた例はないのではないでしょうか?

僕がホワイトバンドを嫌っているのは、この手法がつけ込んだ人間心理の醜さのせいであります。有名人と同じことをしたいという心理はまぁわからんでもないですが、高々300円で「いいことをした」と悦にひたっていたり、それを見せびらかす心の矮小さが許せない。
世の中には毎月10万円を匿名で孤児院に寄付しているヤクザだっているのです。良い行為というのは本来隠れてやるものなのです。それが格好良さというものです。

三島は最期には自衛隊に突入し公衆の面前で割腹自殺をした大迷惑人でありますが、その生き様と著作、発言は、これからの日本人が美しく生きるためにはどうすればよいかをはっきりと示してくれています。

寄付とは格好悪い行為でありますが、本来は尊い行為であります。
もちろんカネを集める方としては、寄付金を集めることがまず第一に大事なことは理解しますし、ホワイトバンドを身に着けている人を否定する気もありません。
ですが寄付をファッションとして身につけるよりは、三島のように敢えて募金運動の前を素通りすることの方に好ましさを覚えてしまうのです。

Posted by kiki at 05:14 | コメント (2)
 
2005年11月04日
 

ラクーアに行こう

今日は塩漬け、鬼喜王子です。

温泉とサウナが好きです。
大学時代は友人と二人で東京都内の温泉巡りをやったほどです。

3ヶ月振りにラクーア(http://www.laqua.jp/)に行ってきました。
僕はラクーアが本当に大好きで、できれば毎週行きたいくらいなのですが、そんなにカネを湯水のように使える身分ではないので、月に一回くらいに控えていました。最近はお陰さまで忙しく、なかなか行く機会も見つけられなかったのですが、ちょっと疲れて塩水に少しでもつかりたい気分だったので、久しぶりに出かけました。

知りたくもないでしょうが、僕の定番コースは、温泉(低温)→温泉(高温)→露天→サウナ→水風呂→洗い場→温泉(低温)という感じです。たっぷり1時間はかかります。

早朝に行ったことのもあり、本日は貸し切り状態。「今日はいつもよりゆっくり入るか」と思い、サウナで久しぶりに朝のニュースを見つつ汗を流し、最後に温泉に入りました。
ちなみに僕は「社会派」を自認しているので、ニュースを見た後あれこれと考えを巡らせる癖があります。
本日もニュースでは北朝鮮問題やヒゲの殿下の「女性天皇に関するご発言」問題等なかなか興味深い問題が報道されておりましたので、最後に湯船につかりながらいろいろと考えていました。

「5分ほど目を閉じて考えるか」
目を開けると時計は2時間位進んでいました。
「しまった、いつの間にか寝てしまった!」
っていうかもう退店時間。

温泉は入ると疲れ取れるけど、湯船で寝るのは疲れるというのを実感しました。

Posted by kiki at 15:19 | コメント (0)
 
2005年11月03日
 

蟹食うひとびと

蟹を食っても無口にならなかった、鬼喜王子です。

ソウさんは十二時のお客様で、先日関わったプロモーションDVDの撮影では仕事仲間で、プライベートでは友人という関係の人である。

先月末に、DVDの撮影が終わったということで、仮打ち上げみたいな感じで二人で蟹料理屋に飲みに行った。

僕とソウさんには共通点が多い。
まず二人とも1974年生まれの双子。しかも二人とも兄の方。
大学時代は学業よりも趣味に精を出し、それが高じて今の仕事をやっている。

飲みながら話したのは、好きなことを仕事に出来るという幸せ。お互い半端じゃない忙しさだけど、得難い充実感がある。
あと、やっぱり老けないんですよね。好きなことやってると。二人とも同年代のサラリーマンよりは若く見える。

ソウさんの仕事はプロデューサーである。縁の下の力持ち。
トンカツ弁当の主役は当然ながらトンカツであるが、やはりキャベツの千切りやマカロニサラダがないと引き立たない。サッカーでもDFがしっかり守るからFWが点を取れる。野球でも塁にでる打者がいるから、ホームランバッターが活きてくるのである。

ソウさんが裏で色々と気を使ってくれたから、今回の仕事もうまく行きました。
考えてみれば、十二時のスタッフが一生懸命店を支えてくれているから、僕も安心してマジックができるんですね。

ソウさんの気遣いを見ながら、そんなことを感じた一日でした。

Posted by kiki at 06:20 | コメント (2)
 
2005年11月02日
 

とある日のバースデー

メッセージ&ファンレター大募集、鬼喜王子です。

ひろんぽさんは、十二時のお客様です。
先日誕生日を迎えられて、お友達に十二時でバースデーを祝って頂きました。

その後某コミュニティサイトを通じて彼女からお礼のメールを頂きました。
実はやっている側にとっては、こういうのが一番嬉しいんですよね。
皆さん遠慮して、メールとかブログに対するコメントをしていないんですが、コメントしていただけると、「マジックやってて良かった」「ブログをちゃんと書いておくもんだ」と思えますので、皆さん遠慮なくどんどんメッセージ下さい。

さてこのひろんぽさん、ありがたいことにお友達や彼氏、ご家族の方を連れて来て頂いたり紹介してくれたりしています。
ただ余程人に好かれるタイプなのか、お友達とご来店になったとき、そして彼氏と来たとき両方で、お誕生日を祝ってもらっていました(笑)。

こうやって、人の輪が広がって行くのは、仕事を抜きにしてもいいもんですね!

Posted by kiki at 05:38 | コメント (2)
 
2005年11月01日
 

ドラゴン桜

元ベテラン受験生(3年連続受験経験アリ)の鬼喜王子です。

『ドラゴン桜』というマンガがあるのをご存知でしょうか?
最近ドラマにもなりましたが、東大受験をテーマにした物語です。
その英語教師のモデルになった人物が、以前このブログでも紹介した僕の高校〜浪人時代の恩師、竹岡広信先生その人である。

まさかあの人が阿部寛になっているとは思わなかった。

僕が東大に合格できたのも、今外国人相手に英語で堂々とパフォーマンスできているのも、すべて竹岡先生のお陰、といっても過言ではない。

著書『ドラゴン・イングリッシュ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062130858/250-0338608-4402657
のamazon.co.jpの評価を見てもわかる通り、かなり独特の教え方をされる先生なので、好き嫌いがはっきりと分かれる。
「英語を話す時は頭の線を一本切れ」「英会話は実は英作文だ」等の大胆な発言をされる一方で、教え方はあくまで論理的で緻密。
何より膨大なデータからエッセンスを抽出するのが得意な先生だったので、この本は結構おすすめですよ。彼の教えを受けた元東大生(但し中退)がいうのだから間違いない。

Posted by kiki at 06:10 | コメント (0)

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