鬼喜王子です。
タケちゃんは「十二時」のバイトバーテンダーである。昼間の姿はラガーマンにして医大生。
そのタケちゃんが営業後に質問して来た。
「王子さん、事故のときの応急処置でまず一番最初にしなければいけないのはなんでしょう?」
皆さんはわかるだろうか?
正解は「人を呼ぶ」である。
「すごいですね〜、王子さん。なかなか正解言える人少ないんですよ。」と言ってくれたが、答えられたのには訳がある。
2年前オートバイの免許を取った時に、応急処置の講習を受けたばかりなのだ。
いや、2年前でも忘れるものは忘れるだろう(現に道路標識のマイナーなやつはもう忘れかけている)。
でも応急処置の講習は、最近免許を取った方ならご存知だろうが、体で覚えさせられているのである。
内心はバカバカしく思いながらも「事故発見! 誰かいませんか〜!?」と台詞を大声で言わされたお陰で、未だに応急処置の手順を忘れずにいられる。心臓マッサージと人工呼吸の回数やペースの数字は忘れてしまったが、どれくらいのスピードでやったらいいかは、体がはっきりと覚えている。
僕のミリオンカード(トランプが次々に出てくるマジック)も、大学生の頃暇にあかせてトランプをいじくっていたおかげで、あれだけ華麗な(自分で言うのもなんだが)演技ができるのだなぁ、としみじみ思ってしまった。
体で覚えることの大切さよ。