2006年01月09日
 

畳鰯(たたみいわし)

京都府出身、高砂部屋の鬼喜王子です。

久し振りにご来店頂いたお客様、アイザワさんにたたみいわしを頂いた。

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僕がたたみいわしなるものが、世の中に存在することを知ったのは、まだ高校生のとき。
司馬遼太郎の『燃えよ剣』のなかで、土方歳三とその恋人おゆきが戯れているシーンでである。
司馬が書いている通り、関西にはない食べ物である。
見たことがない、知らない、目にする機会がないから、当然ながら妄想する。

ちなみに僕が実際のたたみいわしを目にするのはそれから7、8年後。
それまで僕が想像していた、たたみいわしは、イワシの蒲焼きのようなもの。
きっと畳みたいに大きくて四角い、ジューシーなものだろう、と勝手に思っていた。

初めて目にした感想。
「なんや、ただのじゃこのカタマリやんけ!」
それは恋人のふとしたしぐさで、たちまち恋が冷めて行くのに似ていた。

それに「こりゃうめぇ」ってもんじゃなかったんですね。
なんで司馬遼太郎はおゆきの好物にしたのかよくわからん。

でもアイザワさん、ごちそうさまでした。
なんだかんだいって一袋いただきました!

Posted by kiki at 21:17 |

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