2006年03月30日
 

眠っている脳力

Hi Everybody, 鬼喜王子です。

畏友Scott Hitchcockから電話があった。
数日前、向こうのテレビ撮影のため来日する旨はメールで受けていたのだが、いざ電話がかかってきたとき、英語が話せるかどうか、ものすごく不安だった。

しかし電話があったのは朝10時。夜の仕事をしている僕は熟睡しているところを叩き起こされた。半分寝ている状態で電話にでた。
「Hi Scott! How are you doing?」
なんとスラスラと話せるではないか! 自分でもびっくりした。
ちなみに僕・鬼喜王子は大学合格まで約10年間英会話を勉強していたので、大学入学当時はネイティブ・スピーカ−との会話に困らないくらい話せたのだが、やはり使っていないと下手になるもので、いまやカタコト程度である。

その僕が淀みなくコミュニケーションを成立させている!
と、思っていたのも3分くらい。目が覚めるに連れて、だんだん英語が怪しくなってきて、日本語とのチャンポンになる。
(ちなみにScottは日本語もOKである)

最後は半分くらい日本語になって電話を切った。

無意識の力ってすごいですね。

Posted by kiki at 16:29 | コメント (1)
 
2006年03月29日
 

桜の時

鬼喜王子です。

もう気がつけば、桜がみっしりと音をたてそうなくらいに咲く季節になってしまった。
この季節になるといつも思うのだが、あのときオレは大学に落ちていたらどうなっていたのだろう、と。

僕のこの楽天的な性格「やりゃー、なんとかなるだろう」というのは、生まれついてというのもあるのだが、僕が2年の浪人生活の末、大学に合格してしまってから身に付いた思考である。
このお陰で、僕は何の不安もなく大学を辞め、食えない期間を極めて楽観的に過ごした末に、結局プロマジシャンとして一応の地位についてしまった。
もしあのとき大学に合格せずに(もう受験勉強はやりたくなかったので、そのまま逐電するつもりだったのだが)、仮にマジシャンをめざしたとしたら、きっと「やっても無駄なことがあるんだ」と思って、途中であきらめていただろう。まあ、別のことで頑張っていれば、それはそれでいい人生だっただろうとは思うのだが。

僕の知人の社長で、九星気学に詳しい人がいる。
若い頃に霊感の強い彼女と付き合って、彼女の予言通り危ない目にあったり、九死に一生を拾う経験をしたせいで、そういうものを信じるようになったらしい。
またそれがよく当たるらしいのだ。「こいつはバッくれるだろうなー」と思っていた人間が本当にバッくれたりするらしい。
まさしく当たるも八卦である。

結局、人にとって何が正しくて何が正しくないかは、過去に何を経験してきたかによるのだろう。

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2006年03月28日
 

有名人の来るお店

鬼喜王子です。

僕が出演している、銀座十二時、四ッ谷八時、赤坂うさぎやには、時々芸能人やスポーツ選手といった、いわゆる「有名人」がご来店されます。
その時に気をつかっているのが、決して特別扱いしない、ということです。
まあ普段からも、その人が誕生日とか特別な理由がない限りは、お客様は平等にはあつかっているのですが、こうした有名人と呼ばれる人は、お忍びで来ている以上、普通に扱われることを望んでいると思うからです。
こちらが気を使うことで向こうにも気を使わせる。結局リラックスして楽しめなくなるからであります。
僕のマジックの前ではみんな平等。普通の子供に還ってほしいと思っています。
銀座のおねえさんたちもそれは同様らしく、中には特別扱いしないと怒る客もいるらしいのですが、そういうのに限って落ち目の芸能人だったりするそうです。

だからよく「サインもらって」と知人にいわれたりするのですが、以上の理由からサインはまずねだりません。
でも矢沢永吉が来たら、どうなるかわかりません。

Posted by kiki at 19:04 | コメント (0)
 
2006年03月26日
 

10年後

鬼喜王子です。

先日こちらでも紹介しましたが、3月14日放送の「プロフェッショナル〜仕事の流儀」はご覧になったでしょうか?
僕は先程録画していたのを見終わったところです。
変わってませんね、竹岡先生!  昔からあんな感じだったんですよ。授業の質自体は今の方が遥かに上でしょうけれども、真剣さとか熱さとか愛情とか、そんな姿勢は全然変わっていませんでした。
高校時代の鬼喜王子はあんな環境で勉強していたんですよ。ちょっとうらやましいでしょ?

番組中で竹岡先生が「10年後になにが生徒の中に残っているか?」という話をしていましたが、先生のもくろみ通り、英語は忘れても、何かに対して真剣に取り組んだりあきらめずに頑張る姿勢は今でも失っていません。
それでも先生の真剣さには遥かに及ばず、自分の至らなさを恥じ入るばかりですが…。

我が身を省みると、僕のショーを見てくれた人に、僕は何を残してあげられているのだろう? と思いました。
10年後とまではいかなくても、マジックを見てくれた人が後々、落ち込んでいたり、頑張らなきゃいけなかったり、勇気を出さなきゃいけないときに、ふと思い出して力になれるような、そんなマジックをやっていきたい。

「すごい」と言われて、天狗になっている場合じゃないのは確かです。

Posted by kiki at 23:24 | コメント (0)
 
2006年03月25日
 

今日は何の日?

こんにちは、鬼喜王子です。

実は11年前の今日、僕は東京で生活をはじめました。
以来都内を点々としているものの、ずっと東京在住です。
関西育ちにも関わらず、東京の水があっているせいか、生まれた時からここに住んでいるような錯覚さえ起こします。
住み始めたころは右も左もわからなかったのですが、当時は地下鉄サリン事件の直後で、町中に暇をもてあました警備のおまわりさんが突っ立っていたので、道をきくのにはまったく困らなかった記憶があります。

奇しくも3月25日は、東京の守護神、平将門の命日であります。
そのせいだけでもないのでしょうが、東京に来てから自分の運命がどんどん開けていったよう気がします。

11年目の東京生活もいいことがありますように!

Posted by kiki at 17:22 | コメント (0)
 
2006年03月23日
 

願わくば花の下にて

鬼喜王子です。

いつの間にか梅の盛りも過ぎてしまいました。
僕はいろんな花の中で、とりわけこの梅の花が大好きである。
まだ寒いうちから他の花に先駆けて、春を告げるために花を咲かせる。
そして春も真っ盛りとなり他の花が咲き乱れているころには、ひっそりと枯れている。
その姿は武士(もののふ)のようでもあり、可憐でもある。

昔、知人の活花の先生が言っていたが、桜と違い梅は枯れはじめても簡単には散らない。いつまでも醜くしがみついている姿が汚らしいと。
だが僕はその姿こそがいとおしいと思う。それは我々の姿なのだから。

桜のように潔く散る美しさもある。
だが醜くてもしがみつくことで得られる何かもある。

この度、WBCで日本代表が優勝したが、決して平坦な道のりではなかった。
幾たびのピンチ、99%乗り越えられないと思っていた逆境もしぶとくあきらめなかったから得られたものではないだろうか?
あのクールなイチローが感情をむき出しにしていた。非常にさめた目で見てしまえばそれはかっこ悪い。だが実際それを目にしたとき、僕たちの魂は激しく揺さぶられていた。

また梅花の季節が来るたびに、僕はイチローの姿を思い出すだろう。

Posted by kiki at 01:47 | コメント (0)
 
2006年03月13日
 

言行不一致

鬼喜王子です。

昨日、関東大学奇術連盟(関東圏の大学のマジックサークルの集まり)にてレクチャーを行ってきました。
僕もこうした大学のマジックサークルの出身であるので、こうした形で学生マジックというものに恩返しできたのは、非常にうれしいことでした。
しかしながら、模範演技でやったことと、レクチャーで言っていることがまったくちぐはぐで、どこまで伝えたいことが伝わったのか…。それと彼ら学生が求めているニーズというものに答えられたのがどうか、はなはだ不安であります。

自分の未熟さと、人に何かを伝えるむずかしさを教えられた一日でした。

またこうした機会を通じて、後進が育つ手伝いができたらと思っています。

Posted by kiki at 15:59 | コメント (1)
 
2006年03月06日
 

本題は追伸

刺激、感激な鬼喜王子です。

「病は気から」と言いますが、ちょっとした気のゆるみで風邪をひいてしまいました。仕事が終わって服を脱いだ時点で疲れ果てて、そのまま床に横になったことを「ちょっとした気のゆるみ」というのならですが…。
悪いことは重なるもので、ものもらいを併発。こないだのゴルフの時に、落としたコンタクトをよくあらわずに入れたのがよくなかったのでしょうか?
僕の二重まぶたが一重になるくらい腫れ上がって、「ロッキー3」でロッキーがアポロに「目が見えねぇよぅ」(声:羽佐間道夫)と言っていた気持ちがよくわかりました。

仕事に支障があるどころの話ではなかったので、すぐにバファリンを飲み目薬を買いに行きました。
それにしても、バファリンはよく効きますな。僕は幼児期に飲まされた小児用バファリンの不味い思い出があるので、今まで敬遠していたのですが、起き上がるのもしんどかったのがすぐに良くなりました。
何も食べずに服用したので翌日口内炎になりましたが。

やはり日頃の節制が大切ですな。

追伸:
先日、こちらで紹介した竹岡塾ですが、なんと3/14(火)にNHKの「プロフェッショナル〜仕事の流儀」(プロジェクトXの後番組)で紹介されます。
鬼喜王子の原点をお知りになりたい方は、是非見て下さい。
それにしてもあの小さい塾が全国区で取り上げられるとは…。

Posted by kiki at 02:52 | コメント (2)
 
2006年03月04日
 

Passage

憧れの場所までまだ遠い、鬼喜王子です

何ヶ月か前に山崎まさよしがベストアルバム(「Blue Period」と「Out of the Blue」)を出したが、最近ようやく聞くことができた。

音楽というのは不思議なもので、聴くとリアルタイムで聴いていた時代のことを鮮やかに思い出すことができる。
僕はそれほど山崎のことが大好き、というほどではなかったのだが、その当時はコンビニなどの優先でもよく流れていたし、付き合いのあったギターキッズの大半が山崎まさよしを神のごとくあがめていた。

あの頃はどちらかというと、くすぶっていた時代だったし、僕の人生の中で一番悩みが多かった時期かもしれなかったのだが、山崎の歌とともによみがえってくる景色はセピア色に染まっていて、あまり不快には感じない。それどころか、どこか心地よくもある。

今は大変かもしれないけど、歌を聴くことで、僕はまた歩き始めることができる。

Posted by kiki at 15:54 | コメント (2)
 
2006年03月03日
 

出藍の誉れ、未だ成らず

鬼喜王子です。

以前『ドラゴン桜』の英語教師のモデルとなった僕の高校時代の恩師、竹岡先生の話をしたと思うが、先生が主催し僕がお世話になっていたのが、竹岡塾である。
たまたまここのホームページを見つけて塾生OBのところを見ると、僕のことも書いてあったのでびっくりした。
英語のみならず人間教育にも力を入れているためか、地方小都市の一塾にもかかわらず、OB・OGは多方面で活躍している。規模は及ばないものの、松下政経塾を彷彿とさせる。

人生の一番多感な時期にここで人格を陶冶されたことは、今思うと大変幸福なことだったのだな、とあらためて思う。
僕が今、人前に出ても恥ずかしくない振る舞いをできるのは、教育熱心だった両親と先生のお陰である。

しかしみんな頑張っとる。頑張って社会のお役にたっている。大きな仕事をやっている。
出藍の誉れ、という言葉があるが、みんな社会を青く染めていっている。
自分の至らなさを思うと赤面の思いである。

そんな風に頑張っている塾生OGのひとり(僕の高校時代の同級生でもあるのだが!)清水優子センセイが本を出されました。
『わたしらしく愛される恋愛術』
興味のある女子は読んでみて下さい。そして感想をご連絡下さいませ。

Posted by kiki at 04:18 | コメント (2)
 
2006年03月02日
 

先日お話していた悪友

先日お話していた悪友・O夫妻の赤ん坊が無事に生まれました。
初めてだったにもかかわらず、安産だったらしいです。ちなみに男の子。

話には聞いていましたが、男というのは出産の時にはどうにも単に役に立たない存在だったり、ただうろたえるしかなかったりするものらしい。
Oという男は、こういうとき落ち着いているというかのんびりした奴なのですが(実際お産の前後に電話した時は落ち着いていた)、出産の2日前に大事をとって念のため入院した時にくれたメールは途中で途切れているし、生まれたことをしらせるメールは2回送られてくるしで、「ああ、やっぱりこんな奴でもこんなときは狼狽するんだな」と、おかしかった。
逆に母は偉大ですな。男が逆立ちしたって勝てません。

早速送った出産祝いは、時期尚早とは思いましたが絵本にしました。
まっとうに育ってくれるように、僕が今の日本で一番まっとうだと信じてやまないリリー・フランキーの『おでんくん』。
親父同様、味のある男に育ってくれ。

Posted by kiki at 05:27 | コメント (2)
 
2006年03月01日
 

夢をカタチに

夢の狩人(意味不明)、鬼喜王子です。

夢をカタチにする仕事というのは、職業としていちばん素敵なあり方だと思う。
我々マジシャンはその最たる者ですが、他にも小説家、マンガ家、演出家、俳優、映画監督、ゲーム作家…。僕らが「こうだったらいいな」と頭の中で考えていることを次々にカタチにして、ワクワクさせてくれる人々が世の中にはたくさんいる。

今、Bar十二時の改装(というか拡張)工事が急ピッチで進行中です。
僕たちマジシャンの意見をとりいれて作っている、まったく新しい空間。マジカルなアイディアが盛り込まれたステージ。最初はがらんどうだったスペースが、一日ごとに夢が詰め込まれていきます。
デザイナーの先生と職人のみなさんが、毎日こうやって作り上げて行く様はまさに魔法です。
目の前で夢がカタチになっていくのは、本当にワクワクします。

工事中の写真を乗っけようかとも思いましたが、皆さんには完成までのお楽しみとしておきましょう!

Posted by kiki at 05:01 | コメント (2)

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