高校時代はギリギリルーズソックスに間に合わなかった世代の鬼喜王子です。
今回なんで出張していたかというと、大阪・名古屋・東京でバランタイン17年というスコッチ・ウイスキーの販促イベントに参加していたからなのである。
こういうスコッチの販促イベントとか試飲会とかは、大体スコットランド人の講師を招いてウンチクを聞くというのが通例であるが、講師は例外なくスコットランド人の民族衣装・キルトを来ている。
このキルトというもの、初めて目にすると異様である。タータンチェックのスカート、ルーズソックスのようなゆるゆるの靴下、ネクタイにブレザーという、女子高生のような格好をオッサンがしているのである。
厳密にはスカートではないそうで、スカートというとスコットランド人のオッサンに怒られます。
キルトは日本で言うと、裃(かみしも)とか紋付袴みたいなもので、かの地では最正装である。しかもスカートみたいな形をしているにもかかわらず、バグパイパー以外は男性しか着てはいけないらしい。しかも日本の着物同様、正式にはノーパンである。
で、なぜか今回マジシャンの僕もキルトを着て演技をすることになっていた。
これがキルトだ! さすがに下ははきました(笑)
さて、このキルト、見かけ以上に着付けがややこしい上に、伝統的な衣装ゆえ、いろいろ制約がやかましい。
今回は一緒にお仕事をした「ラムゼイ・パイプ・バンド」の方にお世話になりました。
着てみると最初は股ぐらのあたりが心持ち頼りなげな感じだが、慣れると着物を着ているようにゆったりとしていてなかなかである。
これでマジックをするのはそれなりに大変だったが、キルトを着る機会など滅多にあるものではない。スコットランドリーグにいる中村俊輔でさえ着たことないだろう。貴重な体験をさせてもらった。
ちなみに知人の何人かにこの写真を見せたところ「カワイイ」という反応が多かったが、これを着ているオッサンがならんでいるのはカワイイどころではなく、圧巻である。