2006年06月15日
 

敵ながら天晴れ

代表サポーター歴13年の鬼喜王子です。

いよいよワールドカップが始まりましたね。
最近のプロサッカー選手は、生業であるクラブチームの試合はちゃんとやるけれども、報酬が少ないナショナルチームの試合は手を抜く、などと言われていたこともあるのですが、どうしてどうして、皆さん気合の入った試合をしているではないですか!

気持ちが入ったプレーというのは見ていて気持ちのいいものですな。まさしくこれこそワールドカップの醍醐味!
今回日本は、初戦オーストラリアに負けてしまいましたが、気持ちで完全に負けていたと思います。
オーストラリアは「サッカールーに初勝利を!」という意思を、監督、スタッフ、選手、そしてサポーターまで一貫して持っていたと思うのです。
対して日本はがんばってはいたのですが、監督と選手で考えていることがバラバラで意思統一ができていない。勝ちたいという気持ちはあるのですが、そのために何をすればいいのか、監督が考えていることが選手に伝わっていない。かっこよく勝とうとかスケベ根性すらあったのではないかと思ってしまいます。

マジックでもそうなのですが、このスケベ根性というのが一番いかんのです。
プロのエンターテイナーであればまず「目の前のお客さんを楽しませる」という大前提があるわけですが、たとえばお客さんがたまたまかわいい女の子のときにカッコつけようとしたり、ちょっかいだしてくるお客さんに対して「ギャフンといわせてやろう」と思ったりするともういけません。そちらの目的に意識を取られてしまって先に挙げた大前提を忘れてしまうのです。

我々はこれを「邪念」と呼んで、マジックをやる際に大変注意しているのですが、この邪念があるときはまったく何をやっても受けません。逆にこの邪念がないときというのは、マジシャンと観客が一体となって大変いい仕事ができます。

いまの日本は(特に協会とジーコ監督に)邪念があるような気がしてなりません。
過去のスペイン(地域間の対立)、オランダ(人種差別)、イタリア(スター同士の確執)の例を挙げるまでもなく、一枚岩じゃないチームが勝ち進むことは非常に難しいでしょう。
日本チームはしばらく、邪念が入り込まないようサッカー馬鹿になってほしいものです。過去優勝したチームや躍進したチーム(よくも悪くも2002年の韓国がいい例です)、名監督(ミルディノビッチやトルシエ)はみんなサッカー馬鹿だったのですから。

Posted by kiki at 01:03 |

コメント

 

驚かない結果..
いや~友人達から「非国民!」と詰られながらも日本全敗発言を変えない毎日です。
今回のW杯の予想は3戦全敗、オーストラリア戦1:3、クロアチア戦0:2、ブラジル戦1:4としていたので何と出足の良い?いや複雑な的中です。
サッカーは1964年の東京オリンピックでGK横山が踏ん張り、アルゼンチンを撃破した大番狂わせを含め、杉山・釜本時代から生で見ており、三菱重工(森もいたなぁ..懐かしい)~レッズへと、それなりの年季は入っているつもりです。

イラク制圧の時に軍事評論家がボウフラみたいに増えたのと同じように、この期間は色々な「にわか評論家達」が知ったかぶりをして勝手な事を言っていますが、敗戦の理由は至極簡単です。
「日本はフットボール後進国であり、トータル的に幼稚かつ稚拙である」と言う事実を認識していない事です。当然マスコミも含めて。

もちろんシステム的な事、個人技的なスキルの事、精神力のい脆弱さ、など問題点は山のようにありますが、それ以前の自己理解度ですね。おこがましくも世界に通用する気になっているこの大馬鹿さ加減が元凶と考えています。

王子さんのコメントで「かっこよく勝とうとかスケベ根性すらあったのではないかと..邪心」と書いてありましたが実力・精神力・システムが脆弱ですから、こんな事を抱いている事自体が論外で、正にこれですね。

下手と認識し、後進国である事を認識すれば、ひたすら全力を挙げてカッコなどどうでもよく、ぶつかっていけるのです。ボールと一緒に身体ごと突っ込んで泥々になってゴールする「リネカー」のような…。いづれにしても二流選手の集まりですので。
もうひとつの一因は名選手名監督にあらず..これです。サッカー理念のない人物に監督は難しい。ヒディングにはありました。Physical Power &Bulkを十二分に生かした戦略が。
己を知れ!これが結論です。

Posted by Piyo : 2006年06月15日 13:50
 

確かに後進国と言われればそれまでですよね…。
ブラジルークロアチア戦を見ていて思ったのは、両チームとも「蹴る、止める」という一番の基本が、日本とは段違いにうまい! ということです。
どんなロングパスや早いパスでも、ちゃんと相手の欲しい足元にいくし、トラップも足元30センチ以内で収まる。当然ボールキープやボールコントロールも簡単にできる。
昔アーセナルのベンゲル監督の本で、「日本人は一人の練習でのボール扱いは世界一うまいのだが、試合中相手からプレッシャーをかけられたとたんにダメになる」みたいなことが書いてありましたが、残念ながらあまり進歩はしていないようですな。

ちなみに自分の戦前の予想は「1勝1敗1分」でした。
オーストラリア戦×(今更なんとでも言えるのですが…)
クロアチア戦○
ブラジル戦△

ジーコ監督に関しては、サッカージャーナリストの宇都宮徹壱氏がsportsnavi.comで自分の気持ちを代弁してもらっているので、今更なにもありませぬ。

Posted by KIKI : 2006年06月15日 16:49
 

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