23日のテンドーコンベンションでゲスト出演する、鬼喜王子です。
大変ご無沙汰をしております。
公私共にバタバタしておりまして、10月に入れば少しは落ち着くと思うのですが、そのときにはまたいろいろと面白い話をお届けできると思います。
そんなわけで、今日は小話をひとつ。
このブログもたくさんの方々に見に来ていただいてありがたい限りです。
会ったときに「面白かったよ」と声をかけていただいたり、感想を書き込んでもらったり、中にはメールを頂いたり、ファンレターを送っていただくこともあります。
書き込みやメールには極力お返事するようにはしているのですが、おっつかないこともあります。また紙の手紙をいただくと、綺麗な紙に丁寧な字で思いのたけを書き綴っていらっしゃるので、悪筆にしてがさつな自分としては、どうお返事を書いたらよいのか途方にくれるばかり。
ただ、皆さんのこうしたメッセージが本当に自分の活力の源となっています。
本当にありがとうございます。
メッセージをいただいた方には、そのうち何らかの形で、おかえしはさせていただきたいとは思っています。
さてこうしたファンの方々からのメッセージのなかに、特に若年層の方に多いのですが、ブログを読んで僕・鬼喜王子のことを「優しい人」だとか「包容力がある」とか「人格者」だとか勘違いしているものがあります。
謙遜で言っているわけではなく、僕はじぶんのことでいっぱいいっぱいな、いたってノーマルな人間です。
そんな僕でもちょっとした優しさを見せることがあります。
ある日のこと、僕はバイクで大手町付近の交差点を左折していました。
するといきなりサイレンの音。
白バイが近寄ってきて「ちょっと止めてもらえますかぁ?」 しかも2台、前から後ろから。
「あのねぇ、横断歩道の前では一時停止しなきゃいけないの。わかったぁ?」
おんどりゃぁ! おの��の点数稼ぎのためになんでそこまで言われにゃならんのじゃ! 他に危ないことしている車両はいっぱいあるじゃろうがぁ!
とは思ったものの、こいつらもお上からのお達しでいやいややっているだけ。こいつらに嫌味をいったところで、ネズミ捕り制度がかわるわけでもないし、こいつらが嫌な思いするだけだ、と思い直しおとなしくしていました。
優しい男よ、オレも(矢沢永吉調)。
ハロー、エブリバディ、鬼喜王子です。
島田紳助は駆け出しの頃、兄弟子の島田洋七のネタを分析し、ネタそのものではなくネタのパターンを盗んだという。
そんなわけで、来日中のアルマンド・ルセロのマジックに関する考え方を盗むべく、現在彼にいろいろと教わっている。
「マジックは言葉を超えたコミュニケーションである」というのは本当なのだが、ある意味ウソでもありまして、特にものを教わるときには言葉が通じないともどかしいことこの上ない。
僕のオヤジは昭和6年生まれなのだが、この世代の人間にしては最先端をいっていた人間で英語がベラベラである。アメリカに何年か出張していたこともあるし、若い頃には通訳もやっていたらしい。
そのお陰でうちの家庭は英語教育には大変熱心で、中学1年から大学までの10年間ずっとNHKのラジオの英会話をやっていた。
おまけに高校のときに英語を習っていたのが、以前ブログにも登場した竹岡広信先生で、「会話は頭の線を一本切るのと、英作文が重要」という指導の下、それほど英語をしゃべる機会がないにもかかわわず、英会話能力は伸びていった。
大学入学当時は、専門的な会話で無い限りかなり流暢にしゃべることができたし、発音もそんなに悪くなかった。
だがそれも過去の栄光。
今や単語を思い出せずに「あー、うー」と大平元首相のようにうなり、発音も何度も聞きなおされるくらい悪くなっている。
こんなもどかしい状況にもいやな顔一つせずに親切に答えてくれるアルマンドには、本当に頭が下がる。
昔1週間ほど英語しか話せない環境に置かれたことがあったが、そのときは3日くらいで言葉には不自由しなくなった。
あの頃に戻りたい…。
鬼喜王子です。
ラスベガスで今No.1のクロースアップ・マジシャン、アルマンド=ルセロが十二時でショーをやるために来日しました。
で、そのリハーサルを先日やったのですが、久しぶりにマジックをやめたくなりましたよ。
もぉレベルが違いすぎる!
自分がやっているのが、同じマジックということが恥ずかしくて言えないです。
マジックって突き詰めると、ここまで不思議になるんだな、と思いました。
プロの僕が見てもため息しか出ません。
ちょっとウケたとか、すごいと言われたからといって、いい気になってなどいられませんな。
世界には自分よりすごいマジシャンなんて掃いて捨てる程いるのです。だから頑張るしかない。
久し振りに凹みました。
でも凹んだときにしかできないこと、今の自分にできることを、彼に敵わぬまでも頑張ろうと思います。
是非皆さんも9月・10月の日曜日に、十二時に来てアルマンドのショーを体験してください。完全予約制なので、ご予約はお早めに。
結構ナチュラル空耳ストの、鬼喜王子です。
小沢健二とスチャダラパーの名曲『今夜はブギーバック』(最近元KICK THE CAN KREWのKREVAがカバーしたらしいが)の一節に
♪テーブルのピザ、プラスモーチキン、ビールで一気に流し込み
というのがあるが、ずっと「プラスモーチキン」という料理があるとばかり思い込んでいた。
「plus more chicken」チキンも、って意味だったのね…。
今日はそれだけ。