ハロー、エブリバディ、鬼喜王子です。
島田紳助は駆け出しの頃、兄弟子の島田洋七のネタを分析し、ネタそのものではなくネタのパターンを盗んだという。
そんなわけで、来日中のアルマンド・ルセロのマジックに関する考え方を盗むべく、現在彼にいろいろと教わっている。
「マジックは言葉を超えたコミュニケーションである」というのは本当なのだが、ある意味ウソでもありまして、特にものを教わるときには言葉が通じないともどかしいことこの上ない。
僕のオヤジは昭和6年生まれなのだが、この世代の人間にしては最先端をいっていた人間で英語がベラベラである。アメリカに何年か出張していたこともあるし、若い頃には通訳もやっていたらしい。
そのお陰でうちの家庭は英語教育には大変熱心で、中学1年から大学までの10年間ずっとNHKのラジオの英会話をやっていた。
おまけに高校のときに英語を習っていたのが、以前ブログにも登場した竹岡広信先生で、「会話は頭の線を一本切るのと、英作文が重要」という指導の下、それほど英語をしゃべる機会がないにもかかわわず、英会話能力は伸びていった。
大学入学当時は、専門的な会話で無い限りかなり流暢にしゃべることができたし、発音もそんなに悪くなかった。
だがそれも過去の栄光。
今や単語を思い出せずに「あー、うー」と大平元首相のようにうなり、発音も何度も聞きなおされるくらい悪くなっている。
こんなもどかしい状況にもいやな顔一つせずに親切に答えてくれるアルマンドには、本当に頭が下がる。
昔1週間ほど英語しか話せない環境に置かれたことがあったが、そのときは3日くらいで言葉には不自由しなくなった。
あの頃に戻りたい…。