鬼喜王子です。
紅白歌合戦で見せたDJ OZMAの「チン騒動」(←週刊誌風)は、結局DJ OZMAサイドが謝罪することで片がつくそうである。
まぁ、しかしなんなんでしょうな、あのNHKの落ち着きの無い態度は。
NHKが視聴率を上げるために、なりふりかまわずに、とにかく世間で話題になっているタレント・芸人を「責任をもって」呼び集めたわけだから、でんと構えて「だからどうした」という態度でいるべきであった。それでこそ「日本ハードコア協会」である。
最近潜在意識のことを勉強し始めたが、先人の言葉というのは潜在意識的にも裏づけされていているのがわかってきた。
求めているものには与えられる。怠惰な者にはそれにふさわしいものが与えられる。似た物同士は引き寄せられる。
「類は友を呼ぶ」とはよく言ったものである。
今回の騒動も品性の無い放送局に品性の無いパフォーマンスが引き寄せられただけである。ただそれだけ。起こるべくして起きたことなのだ。
それを自分が品性のある振りをして、他人を糾弾する。もっとも品性の無い者が行う行為であろう。
昨年『国家の品格』という本がベストセラーになったが、この放送局には品性も品格も無い。つまり「下品」ですらない。
DJ OZMAは確信犯であると、僕は思っている。
なぜなら、彼等は下品であっても、まだ品があるからだ。
そしてそれを公営放送の場で行う是非はともかくとして、アーティストを名乗る以上、やらなきゃいけなかったことだったと思うのだ。
結果としては、まんまと世間がDJ OZMAに乗せられた感じですな。
こんなものを書いている僕も、人のことは言えないのだが…。
今日も元気だ、ご飯がうまい鬼喜王子です。
日本に帰ってからご飯がおいしいことのありがたさを、噛み締めています。
たかだか、お茶漬けでも、ステーキよりも美味い。
レトルトのカレーも美味い。
吉野家の古古米のご飯ですら美味い。
味噌汁、ラーメンというのもいいですな。
この幸福感はなんなのだろう?
ふとリリー・フランキーが『おでんくんマガジン』の中で、吉田豪のインタビューに答えていた言葉を思い出した。
「アメリカには『湯気の文化』というものがない」
例えば9.11テロのときでも、日本だとしかるべき筋の人(石原軍団等)が「炊き出し」というのを行うのだが、そういうものが無い。
みんなで熱いものを囲んでほっこりしたり、そういうものを提供する=人情という文化が無いのである、という。
そういえば、アメリカではコーヒー以外でアツアツのものを口にすることがなかったなぁ。
スープにしてもなんにしても、食べやすい温度で出てくるし、湯気が立って口の中が火傷するようなものは何もなかった。
美味い・不味い以前に、心も体も温まるような食事をしていなかったなぁ。
それは文化の違いである以上仕方ないことかもしれないのだが、でもあちらのボリュームたっぷりのハンバーガーよりは、一杯のお茶漬けのほうが心に沁みるのだ。
日本の鍋料理は偉大だ。
次回ラスベガスに行くときは、みんなで鍋パーティをやりたいですね。
その前におでんが食いたい…。
The Artist now Known as 鬼喜王子です。
現地時間1月5日:
鬼喜王子の「王子」は歌手のPrinceのファンであることもあってつけた名前なのだが、ラスベガスに来て、今現在Princeがライブをやっているのを知ったとき、不思議なめぐり合わせに興奮を隠せなかった。
話によると、あのPrinceを300人くらいの小さいハコで見られるのだ、日本ではまずないチャンス!
ところがライブは金曜と土曜限定。最終日の今日はシルク・ドゥ・ソレイユの「O(オー)」を見に行くことになっていた。
でもライブは8時30分開演でも、Princeが登場するのは夜中の12時頃だと言う話なので(どんなライブやねん)、もしかしたら「O」が終わってから行っても間に合うかもしれない…。
と考えて、「O(オー)」を見終わったあと、会場のホテルRioに向かってみたのだが、ときすでに遅し。
当然と言えば当然なのだが、チケットは完売。ライブハウスの中からは「Musicology」が聞こえていて、殿下(=Prince)はもうご到着らしい。
強引に入ろうかと思ったものの、入り口には屈強すぎる黒人のあんちゃんが3,4人見張っていた。近づいただけでレイプされそうな、危険な香りをかもし出していたのでそれ以上は近づけず、壁越しに殿下に「サヨナラ」と行って会場をあとにしたのでした。
ちなみに撮影禁止のカジノに隣接していたので、写真はとれませんでした。
(カジノで写真をとると、カメラ没収されます)
殿下、今度は東京で会おう!
ちなみに「O」を見に行ってそのことを全然書かないのも男前ですが、高い金払うだけの価値ありますよ。
でも内容書くと、つまらなくなるので、皆さんは自分の目で確かめてください。
それでは。
鬼喜王子です。
現地時間1月4日。
人は本気で感動すると声が出せなくなるというのを、初めて知った。
今やラスベガスで人気ナンバー1のショーマンとなったランス・バートンだが、僕がマジックをはじめた11年前、マジックに興味が無い人で、その名前を知っている人はほとんどいなかっただろう。
それでもその頃から、ランスはハトだしマジックの第一人者であり、ハトを出すマジシャンは、彼を目指したり、お手本にしてマジックを勉強していたのである。
かく言う僕も、先輩と一緒に毎日20回くらいランスのビデオを見ていた。ここに一切の誇張はない。文字通り、毎日20回以上ビデオを見て勉強していたのである。
いわば徳重聡にとっての石原裕次郎(ゆうたろうは不可)、長州子力にとっての長州力みたいなもので(わかりにくい例えだが)、一言で言えば「雲上人」。
そのランス・バートンのショーを、ホテル・モンテカルロにある、ランス・バートン・シアターで見てきました。
ランスは日本で公演したこともあるのですが、最初は絶対に彼のホームシアターで見たい、と固く決意していたので、初めて彼のアクトを見てから11年目でやっと、本物に出会えたことになります。
その感激もあったせいなのか、彼が登場してハト出しのアクトをはじめると、あまりの素晴らしさに涙がでてきました。
自分もハトを出すマジシャンの端くれですから、タネは知っているのですが、それでも不思議に見える。それだけではなく、立ち居振る舞い、言葉遣い、雰囲気、どれをとっても、本物の魔法使いでした。
自分も今まで、マジックをはじめとして、いろいろなライブ・パフォーマンスを見てきましたが、ランス・バートンは群を抜いています。別格です。
一瞬で、観客全体を暖かく包み込んでしまうあのオーラ。
観客のあの笑顔。ショーを見た人は全員、幸せな眠りにつけることでしょう。
ショーが終わったあと、マジックランドの小野坂聰さんのご尽力により、ランスと話をする機会をいただけました。
びっくりしたのは、ランスの秘書さんが、自分が日本から来た、ということを告げただけで、名乗らないうちから「アナタはマーカ・テンドー・コンベンションで優勝した人ね」と知っていたり、ランスと挨拶しただけで彼に「キミはハト出しをするマジシャンだね。頑張って!」と言われたりしたことでした。
それだけでも感激だったのですが、風邪を引いて調子が悪いにもかかわらず、気さくにサインや写真撮影に応じてくれて、申し訳なく思いつつも、本当にありがたくうれしかったです。
そう、ランスは風邪を引いて本調子じゃなかったにもかかわらず、ステージ上では微塵もそんなことを感じさせませんでした。全力で観客を喜ばせようとし、観客はとてもハッピーになっていました。
自分が恥ずかしくなるほど、至らないというのを思い知らされました。
ランス・バートンは、世界一のマジシャンであると同時に、世界一暖かい心を持った人です。そして本物の魔法使いであります。
皆さんもラスベガスにお立ち寄りの際は、是非モンテ・カルロに行って、ランスのショーを見に行ってください。幸せという名の魔法にかかるでしょう。
現地時間1月3日
鬼喜王子です。
いよいよラスベガスに到着しました。
ちなみに空港までの移動は、映画にでてくるようなリムジンバス!
ハリウッドスターになった気分♪
でも荷物はこんな感じ。
好き嫌いが多い自分は、ロープマジックというものがどちらかというとあまり好きではないのですが、役10年前にマジックをはじめたころに、文字通りビデオデッキが壊れるくらいに繰り返し見ていたロープ・マジックのビデオがありました。
それがMac Kingでした。
ネタを見られるのは三流、人を見られるのは一流、と言われますが、そのとき僕が夢中になっていたのは、ロープマジックではなくMac Kingそのものだったのです。
その魅力がどれほどのものかというと、現在ラスベガスのマジックは、人が消えたりホワイトタイガーが出たりという、大掛かりなイリュージョンが主流である中、唯一ロープマジックといった小さなマジックだけで、この競争の厳しいラスベガスでショーを行い、連日満員にしているのです。
いつかは見たかったそのMac Kingのショーを見てきました。
すべてのギャグが後への伏線になっていて、上質なコメディでしか味わえない満足感を体験できました。値段も安くて雰囲気もアットホーム。子供からお年寄りまで楽しめるないようになっていますので、皆さんもラスベガスに行くときは、是非「Mac King Comedy Magic Show」を予定に入れてください。
とくに新婚旅行の方はネ!
EMPOWERの面々、Mac King氏と
夜は、ラスベガスに行ったら、他のショーは見れなくても絶対に見に行きたかった「Blue Man Show」を見に行きました。
PentiumⅢが主流だった頃のintelのCMで彼らを見てから、ずっと見たいとおもっていたのですが、実際見てみて大満足。
奇抜でシュールなパフォーマンスはもちろんのこと、知的で遊び心にあふれた笑い、CGやブラックアート等をうまく使った、現代的でクールな演出。
面白くて、クールで、芸術的。大人気なのもうなずけます。
値段はちょいと高めですが、それ以上の満足は必ず得られるでしょう。
さらにハシゴして深夜はシルク・ドゥ・ソレイユの話題のショー「Zumanity」を見に行く。
ラスベガスと言えばシルク、シルクといえばラスベガス、と言ってもいいほどに、シルク・ドゥ・ソレイユのショーもメジャーになってきましたが、「Mystere」「O」「KA」「LOVE」と数あるシルクのショーの中でもかなり趣を異にしています。
何しろセックスをテーマにしているので、未成年お断り。
衣装はほとんど全員Tバック(笑)。女性はトップレスもしくはボディラインを強調するかなりセクシーな格好。男性も同様です。
極めてエロティックなムーブ、下ネタ満載のギャグ、同性愛、SM、奇形、何でもあり。すべてがギリギリです。
それゆえ評価が大絶賛か酷評かに二分されるようです。
セックスを毛嫌いしている人は見に行かないほうがいいでしょう。
セックスのいい面も悪い面もそのまま受け入れられて、セックスの素晴らしさ、そしてそれを通じて愛をはぐくむことの素晴らしさを読み取れる人には、この上なく素晴らしいショーでしょう。
本物のアートとはそういうものです。
こいつはやばいんで、写真はナシ。
明日はいよいよラスベガスNo.1のショー、ランス・バートンです!
現地時間:1月2日
「ボク、モウニホンジンジャナ~イ(by SHINJO)」鬼喜王子です。
というわけでやってまいりました、映画の都、ハリウッド!
と張り切ってはみたものの、あんまり外国に来た、という実感は持てなかったです。
日本がすっかりアメリカナイズされてしまったせいか、東京でも外国人がたくさん見られるようになったせいか、チャイニーズシアターに寄ってみても、コダックシアターを見ても、なんの感慨もありませんでした。
正直、沖縄に行ったときのほうが、異国情緒あふれていましたね。
それでも、超特大サイズがレギュラーの食事、キングサイズのビールやコーラが飲み放題というところでは、しっかりアメリカという国を堪能しました。
そこの黒人のお姉ちゃん(ハリウッドのゴッドねえちゃん、と勝手に命名)も粋で、10人分のオーダーを全然間違えずに覚えていて、それをパフォーマンスにしているところは、さすがはエンターテイメントの国、と思いました。
またこの人の笑顔が素敵なんだな!
食後はお土産を求めて、街をうろつきました。
途中、おっさんに呼び止められて、
「コレ、ここでしか売ってないから、空き缶もいいお土産になるよ。『甘くなくて』すっごく不味いから飲んでみなよ」
と、缶飲料を売りつけられる。
コレが激マズ!!
しかも甘すぎて激マズ。
口直しになめるといいよ、と渡されたキャンディも甘すぎて激マズ。
食べ物を人一倍大切にする僕ですが、迷うことなく捨てました。
奴らの味覚にはついていけない…。
赤いのがファンタ・グレープをすごくまずくした感じ。青いのはライフ・ガード系の味でした。モデルは謎のニセ大杉蓮。
夜はマジシャンなら一度は訪れたい、マジック・キャッスルを訪問。
アメリカ・マジック界の大御所、マックス=メイビン氏に便をいろいろはかっていただき、存分に堪能することが出来ました。車で駆けつけた、アルマンド=ルセロと再会できたのも、うれしい出来事でした。
BGMはもちろんKool & The Gangの「Hollywood Swinging」!
機上の人、鬼喜王子です。
米国西海岸の時間ではまだ1月2日の午前8時15分。
今、脳科学者・茂木健一郎さんの『ひらめき脳』という本を読んでいるところです。
昔僕の親父がアメリカに出張していた頃、まだ「アメリカ横断ウルトラクイズ」が始まったばかりの頃、日本からアメリカに行く飛行機は「アンカレジ経由」というのがあった。このアンカレジという街を知っているかどうかで、大体年齢がわかるのだが、まあ直接行くには、飛行機の燃料が持たなかったわけである。
現在はアメリカ本土までは直で行けるようになっている。
エンジンの燃費がよくなったりとかもあるのだろうが、一番大きな要因はコレだそうである。
この主翼の端の跳ね上がった部分。コレが主翼から生じる気流の乱れによる抵抗を減らしたため、燃費がよくなり、無補給で太平洋を横断できるようになったそうである。
ちょっとした工夫である。
今読んでいる『ひらめき脳』もひらめきが人類の歴史を変えてきた、という内容の本なのだが、主翼のそばに座ってこの本を読んでいるのも偶然ではないように思える。
BGM:Frankie Goes To Hollywood "Welcome To The Pleasure Dome"
太平洋上空、ロサンゼルス付近にて太陽を追いかけながら
鬼喜王子
追記:
ロス空港到着後、「1列に並べ!」とうるさいおばちゃんがいたので、写真にとってみました。
すると「ここで写真とっちゃダメでしょ! 次やったら冗談じゃなく逮捕するわよ!」と大目玉を喰らいました(でもなぜか注意されたのは喜代野)。
自分は笑顔で「I'm sorry,クソババア」と笑顔で言ってやりました。
ちなみにコレは着陸後気圧差でつぶれたペットボトル。
鬼喜王子です。
あけましておめでとうございます。
旧年中はご支援・ご声援ありがとうございました。
本年も応援よろしくお願いします。
元日は朝からANAの初日の出フライトに参加して、仕事収めしてきました。
昼間に帰ってきて、恒例の天皇杯サッカー決勝をテレビで観戦。
宮本恒靖が最後の花道を飾れなかったことに人生を感じてしまいました。
試合を優位に進めていても、ゴールを決めなければ負けてしまう。
逆にどんなに不利でも試合に勝つしたたかさを持つ浦和には拍手です。
夕方は毎年恒例となった靖国神社参拝。
これまた恒例のおみくじは「末吉」でした。
今年もありがたい指針を頂きました。
夜は11年ぶりに復活した「お笑いウルトラクイズ」を見る。
近年みることのなかった、たけしのうれしそうな顔を見て「やっぱりたけしは、こういうのが一番好きなんだな」と実感。テリー伊藤も他のお笑い芸人たちも、普段より生き生きしていた。
子供にでもわかる「お約束」や「やらせ」という究極の虚構の中で、芸人の本気のリアクションというこれ以上無いという真実を見せている。この上なく低俗でありながら、究極のリアリティを見せる芸術でもある。
山本モナのスキャンダルもひとつの笑いにしかならない。彼女自身も単なる美人キャスターから脱皮したように思う。
久し振りにテレビでいいものを見た。
たけしとテリー伊藤は天才である。
とまあ、なんでこんなにバタバタしていたかというと、2日から研修旅行でロス+ラスベガスに行ってくるからなのです。
ネットがつながる限りできるだけ、リポートするつもりですので、請うご期待!
無線LANが有料な成田エアポートより愛を込めて
鬼喜王子