2007年02月27日
 

引き際について

鬼喜王子です。

円楽師匠が引退されました。
「観客が満足しても、自分の最高の芸を見せられなくて申し訳ない」という旨のことを、仰っていた。
世界的に活躍されるマジシャン、深井広正さんの奥様、キミカさんと話をしたときに、こんなことを言っていた。
「私たちは、毎年毎年同じアクトをやっているけど、去年よりは今年の方がよくなっているよう頑張っている。もしお客さんに『去年の方がよかった』と言われたら、そのときが私たちが舞台を降りるときね」

芸という桜花を美したらしめるためには、それが醜く枯れる前に、自らを散らす厳しさをもたなければならないのだろう。
一流の芸人というのは、それをわかって、なおかつ実行に移せる人間なのだろう。

知人の社長で、最近なにかと「もうすぐ死ぬから」と口癖のようにいう方がいる。
この人は、誰に対しても大変気さくで、本当に気のいいおじいちゃん、という感じのかたなのだが、某一流ホテルにいくと赤絨毯をひかれて、各セクションのマネージャーが次々に挨拶しに来るほどの人である。
多分この人にとっては、人生そのものが芸なのだろう。
引き際を美しくしたい、という気持ちはわからないでもないが、わがままと言われようと、少しでも長生きしてもらいたい。

このような方と出会えたことを、僕はとても誇りに思う。

Posted by kiki at 06:53 | コメント (0)
 
2007年02月25日
 

メルマガ創刊!

こんにちは、鬼喜王子です。

今月の『マンスリーm』という雑誌に、十二時と鬼喜王子が紹介されています。
写真写りが悪い僕にしては、いい感じに載っています。
是非チェックしてみて下さい。

そして携帯向けメールマガジン「週刊鬼喜王子通信mobile」が、26日(月)に創刊されます。
毎週月曜日、ブログでは紹介できない話や今後の活動予定をお知らせいていく予定です。
携帯からコチラにアクセスしてみてください。
http://m.mag2.jp/M0064695

Posted by kiki at 12:59 | コメント (2)
 
2007年02月22日
 

おしらせ&変わった夢

鬼喜王子です。

おしらせ
今週の土曜日(24日)は,、私事ながらお休みをいただきますm(_ _)m
申し訳ありません!
十二時にはGeorgeが替わって出演いたします。

で、昨日妙な夢をみましてな。
朝起きると、東京タワーが無くなっている。何でも昨夜の火事で焼け落ちたそうだ。えらいこっちゃ、と思っていると、実は夢だった。気になって窓から外を見てみると東京タワーが無くなっている! えらいこっちゃ、と思っていると、やっぱり夢だった。また窓の外を見てみると、東京タワーが消えている! 以下同文。

つまり夢を三重にみている夢を見てしまったのだ。
傍から思っているよりも疲れますよ、コレは。

Posted by kiki at 07:46 | コメント (0)
 
2007年02月18日
 

たまには真面目な話でも(箴言集その1)

こんにちは、鬼喜王子です。

関西のマジック愛好家の方でマジェイアさんという方がいらっしゃいます(面識はないのですが)。
この方のホームページが素晴らしくて、マジックに対するセンスや頭のよさが全面に感じられて、特にマジックを勉強し始めたり、見直したりするときには、大変参考になるサイトで、自分も大変お世話になりました。

残念ながら、最近は本業の方がご多忙なのか、あまり更新をされていらっしゃらないようです。

で、その中で一番好きだったのが、「箴言集」というコーナーで、各界の名人、偉人の言葉を紹介して、それに対する考察や、解説をされているというものでした。

それに習いまして、自分も琴線に触れた言葉をときどき紹介させていただきたいと思います。

第1回は、劇作家・つかこうへい氏のお言葉。

「阿部な、舞台を見に来る客は、家にいる時のような日常的な人間を見にくるんじゃない。犯されるようなどうしようもない狂気が見たくて、わざわざお金を出してここまで来るんだ。もっと狂え!」(舞台「モンテカルロ・イリュージョン」にて主役の阿部寛を指導してのお言葉)

阿部寛といえば、現在癖があり演技力もありながら好感度もあるという、現在もっとも輝いている俳優の一人だが、彼が「化けた」のは、このつかの指導後だったという。

お金を払って僕たちを見に来る人のことを考えるとき、つかの言葉通り、家では絶対に見られないものを見せなければいけない。
マジックの場合なら、単にトリックを見せるだけなら、テレビの方が数倍不思議なことができるのだ。
僕たちが見せなければいけないものは、トリックを越えた何か、ひとことで言えば人間性といえばいいのだろうか? つかの言葉で言うなら「狂気」。それは単に狂っている姿のみならず、人間が持つ原初的なエネルギーの爆発のようなものだと思うのだが、本当になんといっていいのかわからない。

結局それは、舞台で表現するしかないのだろうけれども。

Posted by kiki at 18:15 | コメント (5)
 
2007年02月07日
 

幸せであるように

こーこーろーでー、祈ってるぅー(by Flying Kids)鬼喜王子です。

自分の心を鍛えるトレーニングで、道ですれ違う人や電車で乗り合わせた人の幸せを祈る、というのがある、と聞いてやってみた。
別に立ち止まらせて「あなたの幸せを祈らせてください」とか、怪しいことはしない。
心の中でその人の幸せな姿、最高の笑顔を想像し、それが現実となるように祈るのである。

これを3日も続けると、あることに気がつく。

まず自分がいかに他人のことを考えていないか。
「人は悲しいほどに自分のために生きるもの」というのは『哭きの竜』に出てきたセリフだが、人間というのはよほど出来ていないと、自分の幸せばかり考えるものなのですね。

そしてこれが恐ろしい事実なのだが、道行く人の99%が笑っていないのである。
仏頂面、眉間にしわを寄せた顔、イライラした表情。
こんな顔した奴らがあふれた世の中は、豊かな社会と呼べるのか?

こんな世の中だからこそ、マジシャンだろうが料理人だろうが土建屋だろうが営業だろうがSEだろうが、どんな職業であれ、仕事を通じて人々に幸せを与え、笑顔にさせることは、とても尊いし、誇りに思うべきことだと思う。

Posted by kiki at 05:34 | コメント (3)
 
2007年02月06日
 

「ハマのおじさん」頑張れ!

ご無沙汰しています、鬼喜王子です。

ちょっと書かないうちに、そのまんま東が宮崎県の知事になったり、柳沢厚生労働大臣が失言をしたりと、世間ではいろいろ事件が起こってしまいましたが、この間、僕の心をずっと占めていたのは、横浜ベイスターズに移籍した工藤公康投手のことでした。

年俸2億円ダウン。一応日本一メジャーな球団から、地方球団への移籍。しかもFA選手獲得のための「放出」である。
普通の人間なら、プライドがズタズタになって腐る。いや、よほど出来た人間でもショックで、いい顔は決してしないだろう。
しかし工藤は、
「こんなおじさんでも必要としてくれるのなら、うれしい」
と、笑いながら言ってのけたのである。

もちろん胸のうちは不平や不満もあるだろうし、今シーズン期するものも秘めているだろう。しかしそんなものをおくびにも出さず、平然と極めて前向きな態度をとっている工藤は、今金本のアニキと同じくらい、球界イチかっこいい男だと思う。

「ハマの番長」三浦もいい具合に刺激されているみたいだし、今年の横浜はちょっと注目してみたいですね。

Posted by kiki at 08:12 | コメント (0)

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