2007年06月26日
 

ジュリーにくびったけ☆

せめて少しはカッコつけさせて欲しい、鬼喜王子です。

今日は撮影の仕事が入った。
依頼の内容は、沢田研二の「カサブランカ・ダンディ」をバックにマジックをするという、わけのわからん内容。
わけのわからんままではいかんので、とりあえず「カサブランカ・ダンディ」をダウンロードして聞いてみた。


聞き分けのない女の頬を
ひとつふたつ はりたおして
背中を向けて 煙草を吸えば
それで何も言うことは無い

か、カッコよすぎる…。
ちなみに作詞は阿久悠。
別に女に暴力を振るうことを肯定するわけではないのですが、まあここまで「オトコ」になりきれる男がいなくなった昨今、オスとしてのボクにはこの歌はまぶしすぎるのだ。

♪ボゥギー、ボゥギー

ああ、すげえカラオケ行きたくなった!

Posted by kiki at 19:25 | コメント (0)
 
2007年06月25日
 

世襲

寺で聖書を読んで育った、鬼喜王子です。

ご存知の方もいるかもしれないが、僕の実家は禅寺である。
この話をすると必ずといっていいほど「後を継がなくていいの?」と聞かれる。
僕は継ごうと思ったことは一度もないし、親父も「自由に好きなことをやって、人様の役に立て」と言って、跡目のことを共用したことはまったく無い。
何で親の人生に僕の自由が制限されなくちゃならんのだ? 封建時代でもあるまいし。

ところが僕の友達には、わざわざ東京の大学を出て東京で就職したのに、実家の酒屋を継ぐために帰郷して行った奴もいる。
普段から、別に人生を悲観するでも理不尽だとさわぐでもなく、親の店を継ぐのはさも当然、といった態度だった。

僕はそいつのことを、たまらなくカッコいいと思った。
自分が選んだ道を歩いている自分の方がカッコいいはずなのに、こいつにはかなわない、とまで思った。
でもこのカッコよさの正体がわからなかった。

ところで僕は『ドラゴン桜』というマンガには何かと縁があって、最近出たばかりの公式副読本『16歳の教科書』というのを読む機会に恵まれた。
国語・数学・理科・社会等、各界で一流とされている先生方が16歳の少年少女に話しかける、という本なのだが、この中の金田一秀穂先生の話に心打たれた。
正確に言うと、話ではなく、態度というか落ち着き払ったオーラに静かに圧倒されたのだった。

金田一秀穂氏は自身も一流の国語学者だが、祖父・京助、父・春彦も、国語辞典を目にしたことがあるなら、誰もが知っている大学者でいらっしゃる。
考えてもみて欲しい。自分のおじいさんや親父がその道で超一流の世界に自分も飛び込んでいくのだ。その勇気と覚悟たるや並大抵ではない。プレッシャーで完全にグレてしまってもおかしくない。

秀穂氏は最初から国語学者になろうとしていたわけではないらしいのだが、自分が好きなことを探していくうちに、国語学に行き着いたらしい。そんな秀穂氏の語り口は優しく、絶対に怒らないだろうな、という落ち着いた雰囲気である。しかしその裏にはてこでも動かない信念を感じる。

この人も親の後を継いだ独特のカッコよさを持っている。
僕にはうまく表現できないのだが、意志を継ぐことの尊さ、意義、責任感、誇り。1代では得られない重みがそこにはある。

何かを得ようとすれば、必ず何かを失う。何かを持ち続けようとすれば、何かを得ることをあきらめなければいけない。
ただそこに覚悟を決めた人だけが、輝いているのかもしれない。

Posted by kiki at 19:20 | コメント (0)
 
2007年06月20日
 

食ったり飲んだり

鬼喜王子です。

という訳で1日遅れですが、十二時のスタッフにゾロ目のバースデーを祝っていただきました。

bd01.jpg

bd02.jpg


本当はもっと過激な写真もあるのですが、まあこれくらいにしておきます。

で、その帰りにコンビニによったら「ペプシコーラ・キューカンバーテイスト」なるものを発見。

pepsi_c.jpg

もはや味は全然期待せず、好奇心だけで買ったのですが、お味のほうはというと…。

あばばばばばばば!
きゅ、きゅうりの味が確かにする!
しかもコーラ(笑)!

何を考えているんだか、ペプシコ社。

Posted by kiki at 19:01 | コメント (0)
 
2007年06月18日
 

33歳になりました

Happy Birthday to Me♪ 鬼喜王子です。
本日無事33回目のバースデーを迎えることができました。
皆様の支えがあって、ここまで大きくなれました。今後ともよろしくお願いいたします。またお祝いのメッセージやプレゼントを贈っていただいた方、本当にありがとうございました。まだ贈っていない方も、1ヶ月後までは受付中ですので、ご遠慮なく(笑)。

さて僕は誕生日の朝、メル・ギブソン監督の「パッション(原題:The Passion Of The Christ)」という映画のDVDを見ました。ご存知の方も多いと思いますが、メル・ギブソンが聖霊に導かれて作った、イエスの最期の12時間を描いた映画です。
以前から人に薦められていたのですが、なかなか見る時間をとれないまま、今日見ることになったのですが、何か運命的なものを感じてしまいましたね。
というのも、イエスが地上から去ったのが、まさに33歳のときなのですね。奇しくも僕が生まれた11時22分に、丁度イエスが磔刑にされるシーンをやっていました。

世のため人のため、と言葉にするのは簡単ですが、またそういうフリをして仕事をするのも簡単ですが、自分を痛めつけ迫害する人のために祈れますか? この映画を見るとそういう言葉が簡単に出なくなりますね。

僕はキリスト者ではありませんし、どちらかというと禅宗の影響を強く受けている人間なのですが、この映画をみると、感動とかそういう次元を超えて、涙が出てきます。人は自分を越えた大いなるもの、他人の幸せとか、もっと大きくなると人類とか、イエスの言葉を借りると「真実」、いや言葉ではどうも表しにくいのですが、そういうもののために生きていくことに意味があるし、意義があるのだな、と思いました。
この気持ちを言葉で伝えられないことに、非常なもどかしさを感じます。

だから僕はあえて言います。
「今後はより一層、世のため人のために生きていきます」
たぶん、人としてそんな時期なのでしょうから。

Posted by kiki at 18:54 | コメント (0)
 
2007年06月08日
 

ダ・ヴィンチ・モード

カミカミ王子こと鬼喜王子です。

東京国立博物館で開催中の「レオナルド・ダ・ヴィンチ―天才の実像」(6/17まで開催)に行って参りました。
知人が何人か行っており、レオナルドの手稿にいろいろと面白い発見をしていたので、今回の目玉の「受胎告知」もそこそこに、レオナルドのノートの展示の方を楽しみにしていました。

天才の仕事というのは、我々凡下にはわかりにくいものですが(特に芸術においては)、レオナルド・ダ・ヴィンチの天才性というのは、万人受けするというか、現代人が見てもすごいものです。というか、現代に生きていても、確実に天才で通用する人です。
絵画・彫刻・土木・数学・軍事・地理・政治…というあらゆる分野で、並々ならぬ業績を残してきた正しく「万物の天才」なレオナルドですが、僕がいちばん心引かれたのは「発明」でした。

人間は実現不可能なものは、想像したりあこがれたりすることが出来ないそうですが、レオナルドがその当時想像しメモに残したものは、ほとんどが実現されています。飛行機とかヘリコプターとか自動人形とかチェーンで走る自転車とか。
その当時に実用化した発明もあるのですが、上記の様に世代を経て実現されたものもある。面白いことに、そうした当時実用に至らなかった発明というのは、緻密な設計図を描くまでできあがっているというのに、実際組み立てられてはいないのです。天才特有の気まぐれなのか、天才ゆえにその当時の技術力の限界を知っていたのか。
でもその未完成さゆえに、その飛行機は美しい。丁度「サモトラケのニケ」が首がなくて美しいように。大空へのあこがれを動力に今にも飛び出さんばかりです。
いや実際その精神は時代を飛び越えて、現実に人類に空を飛ばさしめ、そしてその美しさは僕らの心を想像の大空へとはばたかせているのです。

これぞまさしく天才の仕事。

Posted by kiki at 04:59 | コメント (0)

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