鬼喜王子です。
先日『ドカベン』『あぶさん』等で知られる、漫画家の水島新司さんが画業50周年を迎えられたそうです。
野球マンガ一筋50年。
この人のマンガを読んだことのある人は知っていると思いますが、もぉやりたい放題。
100マイル(160km/h)投手はゴロゴロでてくるし、実在の名選手(しかも似てねー(笑))相手にホームランを簡単に打ったりする。
実生活でも草野球漬けで、ゲッツーマニアだったり、勝手にアマチュア名球界入りパーティを開いたり、倅をたけし軍団にいれたりと、自分が好きなようにやっている。
その裏には多分人に言えないような苦労もあったと思うし、野球マンガ一筋、と言うと聞こえはいいけど、「野球マンガしか書けない」ということで仕事の幅が狭くなり、苦しい思いもしてきたはず。
本人じゃないから断定するのはあまりよくないけど、それでもこの人は、今死んでも全然後悔しないくらい幸せだと思うのですよ。
幸せって何ですか?
って聞かれたとき、それは本当にやりたいことをやったときだと思うのです。シュタイナーの意識魂を持ち出すまでもない。
一人の漫画家の人生を見れば一目瞭然であります。
水島新司が意識魂バリバリの人であることは否定しませんが(笑)。
ところで数日前、河合隼雄さんがお亡くなりになりました。
僕に「こころ」というものに対して、初めて興味を抱かせてくれた人です。そして人のこころを扱う人には、優しさが絶対に必要だということを、やさしく示してくれた人でもあります。
この人が京都大学を退官していなければ、僕は東京にきていなかったかもしれません。
お陰で素晴らしい人たちにいっぱい会えました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。