鬼喜王子です。
先日、ハコさんというお客さんが久し振りに来店しました。
この人は腕も人柄もいい日本料理の職人さんで、去年の大晦日には十二時で寿司を握っていただくなど、とても良くしていただいている方なのです。
実はハコさんと僕は、歴史小説好き、特に幕末好き、そして特に新撰組好き、さらに土方歳三の大ファンという共通点があるのです。ちなみにこの人は、天然理心流の剣士でもあるという、筋金入りです。
二人とも高校時代に司馬遼太郎の『燃えよ剣』にハマって、強烈に土方にあこがれて、土方が死んだ35歳を人生の終着点と思い定めたのです。
ハコさんはその年齢をとっくに過ぎてしまいましたが、その気概は忘れずにいらっしゃいます。我が身を振り返ってみるに、最近どうもふやけた生き方をしているような気がする。「士道不覚悟」であります。
あと1年と少し、土方のように最後まで己を貫いて生きて参ります。
ちなみに鬼喜王子の「鬼」は、「鬼の副長」に由来しているのですよ。