鬼喜王子です。
突然ですが、今あなたは自分のことを、ミミズより幸せだと思いますか?
よく考えた人も考えない人も、多分ほぼ全員が「イエス」と答えるだろう。
世の中に成功者と呼ばれる人がいる。ある人は富をつかみ、ある人は名声を得、またある人は多くの人々を導くカリスマとなっている。
非常にあいまいな定義で申し訳ないが、彼ら成功者に共通しているのは、感じる能力が優れているということ、すなわち凡人よりも「気付く」力を持っているのである。その結果、人よりも多くのチャンスに気付き、成功をつかみとっているのだと思う。
言い方を変えると、彼らは人よりもたくさんの幸せを感じ取っているのである。
同時にその感受性ゆえ、人よりも多くの不幸も感じ取っている。
山を登れば登るほどその環境が厳しくなっていくように、人間としての階梯を登っていくほど、気苦労も多くなるしストレスも大きくなっていくだろう。
それでも、僕の知人には「成功者」がたくさんいるが、彼らは押しなべて充実した人生を送っており、苦労とは無縁の幸せなオーラを発散している。きっと想像を絶する苦労もしているに違いないのだが、それを受け入れるだけの包容力があったり、前向きに楽しむことが出来たりしているのだろう。その頼もしさがカリスマとなっている。そしてそれはやはり幸せなことなのだと思う。
ミミズは土中にうごめくだけで、目も見えないし耳も聞こえない。他者から恨まれることもないし、心を悩ませることもない。その点、僕らはミミズよりも不幸だといえるだろう。
それでもやはりミミズより幸せでしょう?
青空を見て心膨らませたり、恋人に会ってドキドキしたり、好きな音楽を聴いて楽しい気分になったりすることは、僕らにしか出来ないとっても素敵なことだと思う。いや、失恋で思いっきり落ち込んだり、失敗を悔やんだり、怪我をして痛い思いをするのも、ものすごく幸せなことではないのでしょうか? 精一杯生きるのを感じることが幸せだとすると、どんなにつらいことがあっても、やはり人間は成長をしなければならないのだと思います。
あなたは安全だけど何もない土の中で一生を暮らしたいですか?
つらい思いをしても地上に出て、青空を見たいと思いませんか?