鬼喜王子です。
先日、久し振りに休日をひとりで過ごす機会を得られたので、買ってから2ヶ月間放置しておいた「ライト・スタッフ(The Right Stuff)」のDVDを見ました。
なにしろこの映画は3時間以上もある大作で、内容もドキュメンタリータッチで重い。
こんな代物は、時間を見つけてから気合を入れて一気に見てしまうに限ります。
もう20年以上前に作られた映画なので、例えば「アポロ13」なんかと比べるとヴィジュアル的には超しょぼいんですが(マーキュリー計画時代の宇宙船や宇宙服のダサさとも相まって)、ドラマとしては20年経った今もまったく色褪せない、というか歳月経てますます輝きを増している作品だと思います。
right stuffというのは「正しい資質」という意味だそうです。
「マーキュリー7」と呼ばれた宇宙飛行士たち、そして「パイロット」であることにこだわりを持ち、あえて日の光のあたらないテスト・パイロットの道を全うしたチャック・イェーガーはまさしくright stuffの持ち主。
ただこの映画の監督がインタビューで言っているように、どんな職業でright stuffというのはあるはずなのです。己の天分と職分を全うする者。それは結果的に見れば、世間では「成功者」と呼ばれていることが多いのではないでしょうか。
チャック・イェーガー(ちなみにこの人は世界で初めて音速を突破した人であります)の名言に
「今まで自分が見てきた中で自分の仕事を楽しんでやってるやつはみんな仕事ができるやつだったね」
というのがありますが、まさしくこれこそが最大の「正しい資質」なのではないでしょうか?