よくパンツをひっくり返して穿いてしまう、鬼喜王子です。
僕のカリスマの師匠、石井裕之氏が新刊を出されました。
正式な発売は明日28日なのですが、都内の書店で先行発売されていたものをゲットしてきました。ちなみにアマゾンで買うと、音声特典がダウンロードできるらしいです。28日以降にこちらで確認してみてください。
さて、この本の中で紹介されている考え方の一つに「ひっくり返して考える」というのがありました。本の主旨とは大分ずれてくるのですが(主旨が知りたい人は本を読んで下さい)、世の中ひっくり返して見てみると、いろいろ気付かされることがあります。
「まず槐(かい)より始めよ」という故事があります。
中学生の国語の教科書に載っている話なので、みなさんご存知だとは思いますが、念のため紹介するとこんな話です。
昔、中国のとある国で王様が「他の国には優れた知将や豪傑が集まってくるのに、なぜわが国には優秀な人材が集まってこないのだろう?」と嘆きました。 すると凡庸な家臣の槐という男が言いました。 「王様、私めを重要なポストにお就け下さい。そうすれば『槐みたいなボンクラがあんな地位に就けるなら、才能ある俺ならもっと重要な役割をまかせてもらえるに違いない』と思う豪傑・賢人たちが仕官を求めてあつまってくるでしょうから」 王様は槐の進言に従いました。
発想の転換や人材登用の話として引用されることが多いこの話ですが、これをひっくり返して考えると…。
この槐という男、本当にボンクラだったのでしょうか?
これだけのアイディアを持ち、上司を説得する力も持ち、結果として自分も(一時的だったかもしれないけど)出世して、しかも結果として上司の要求に見事応えた。
逆にできないことばかりを嘆いていたこの王様、人が集まらなかったのも当然じゃなかったのでしょうか?
身の回りでも、ひっくり返してみると気付くことが多いんじゃないでしょうか?
タイプは憂鬱質=京極堂タイプな、鬼喜王子です。
「ヒポクラテスの四体液説」というのがありましてな。昔のギリシャのお医者さんヒポクラテスさんが考え出したもので、人間の中にある体液(黒胆汁、粘液、血液、黄胆汁)がバランスを崩すことで病気が起こる、という説です。それぞれが4大要素の地・水・火・風に対応していて、どれが多いかによって、性格が4種類に分類することもできるのです。
詳しく知りたい方は、Google等で検索すればすぐ見つかるので、探してみてください。
実は京極夏彦氏の傑作『姑獲鳥の夏』の登場人物が、この分類に綺麗に当てはまる、ということを聞きまして、早速帰宅してから久し振りに読み返してみよう、と思うと、見つからない!
ほんの一瞬「これは潜在意識が『今は読むべき時期じゃない』と判断して、見つけられないようにしているのか?」と思いましたが(笑)、何のことはない、1年前の引越しのときにあの分量に耐えかねて、古本屋に売ってしまっていただけでした。
ベストセラー小説ゆえ、ブックオフに行けば、新品同様のものが100円で買えたりしますけれども、うーん、早まったことをしてしまった…。
ちなみに前述したとおり、僕は京極堂タイプでした。自分では木場修タイプだと思っていたんですけれどもね。自分のことはなかなかわからないものですな。
関係者各位に追伸:
お待たせいたしました。昨日PM上級を修了いたしました。
やっとスタートラインに立てた感じですな。今後ともよろしくお願いします。
3度のめしより本が好き、鬼喜王子です。
「忙しいと言っている者ほど暇がある」という意味のことは、古来より賢人たちによって繰り返し言われていたことでありますが、興味の赴くままにAmazon.co.jpで本を注文しまくって、読まない本が部屋の一隅で山をなしてくると、さすがに本が読む暇がない、と悲鳴を上げたくなってしまいます。
以前マインド・マップの講座を受けたときに、インストラクターの伊藤賢さんから、「フォトリーディング」という方法があると聞いたのを思い出したので、思い立ったら吉日、早速Amazon.co.jpで(笑)注文してみました。
ムック本の方を買うあたりが軟弱ですな(笑)
まったく新しい習慣をつけるので、結果がでるまでに何ヶ月もかかることもあるそうですが、いったんマスターしたら、1日30分で1冊とかも読めるらしいので、今からたのしみです。
ついでにこんなのも買っちゃいました。
結果は○ヶ月後のお楽しみに!
鬼喜王子です。
ちょっとびっくりしています。前回の反響が意外に少なかったのに。
「私も小さいときに読みました」という反応がいっぱいあるのかと思ったらそうでもない。ちなみに十二時のスタッフにも聞いてみたところ、読んだことある人はいませんでした。
「よく覚えていますね」というメッセージは頂いたのだが、それほどに、また読んだ人間がメジャーな話と勘違いするくらいにインパクトのある話だと思うのだ。
それでも何件かタレコミがありまして、現在は『3人の軍医さん』というタイトルでグリム童話集に収められているらしいです。童話なら「軍医」なんて言葉つかうなよ(笑)
さて話を本筋に戻すと、この話、色々と教訓もあるのですが(自信過剰は事故の元、本当の幸せは金では買えない等)、今大人になってこの話を思い返したときびっくりするのは、昔の人の直観の確かさなのであります。
臓器移植をすると、移植された人に臓器提供者の性格が出てくるという現象があるそうですが、臓器移植なんてそれこそおとぎ話の世界であった時代に、そのことを見事に言い当てている。
移植によって幸せになる人もいるので、軽々しく結論を口にすることはできませんが、それでもやはり切ったり貼ったりするだけで、プラスになったりマイナスになったりするそんな単純な存在ではないのですな、人間は。
直観というのは、この世の利害関係や損得勘定を飛び越えて、本当の叡智に達する手段らしいです。今の情報過多の時代では、そんな直観を使う機会もそうそうないでしょうけれども。
鬼喜王子です。
幼い頃に読んだ、グリム童話(だったと思う、確か)の『3人のお医者さん』について囲うかと思い、ご存じない方のためにネット上であらすじを紹介しているところをリンクしようと思ったのだが、発見できなかったので、今回はあらすじを紹介するに留めたい。
本編はまた次回。
『3人のお医者さん』あらすじある街の宿屋に3人のお医者さんがやってきました。
3人とも(自称)名医らしいです。宿屋の人にどれだけのすご腕かというのを見せ付けるため、(よせばいいのに)一人のお医者さんは腕を切り落とし「明日の朝につなげてみせよう」と言います。もう一人のお医者さんはその場で目玉をくりぬき「明日の朝に元通りにするよ」と言います。最後のお医者さんは心臓をとりだし(!)、「明日の朝に戻してみせよう」と言います。突っ込みどころ満載ですが、宿屋のおかみさんは当たり前のように腕・目玉・心臓をあずかり、戸棚にしまっておきました。
そのまま翌朝が訪れればよかったのですが、そうは問屋が卸しません。その晩おかみさんの親が訪ねてきて、久し振りの再会におはなしに夢中になってしまいます。そしてその間に折悪しく鍵が開いていた戸棚から、忍び込んだ野良猫が腕・目玉・心臓をくわえてどこかへ行ってしまいました。
翌朝、預かり物がなくなっていることに気がついたおかみは、親と相談の上、どうやったのかは知りませんが、死んだ泥棒の腕・猫の目・豚の心臓を調達してきます。
何事もなかったかのようにそれらを差し出すおかみさん。そして何事もないかのように腕をつなげ、目玉をはめ込み、心臓を元通りにするお医者さんたち(さすが名医だ!)。宿屋を出た後、腕をつなげたお医者さんは他人のものが欲しくて欲しくてしょうがありません。気が付くと他人の財布を取っていました。
目玉をはめ込んだお医者さんは、昼間目が見えにくくて仕様がありません。気が付くと肴の骨をくわえていました(何でやねん)。
心臓を元通りにしたお医者さんは、ゴミ箱が気になって気になってしょうがありません。気が付くと、ゴミ箱に顔を突っ込んで残飯をあさっていました。「あれぇ、これは僕の腕じゃない」「あれぇ、これは僕の目玉じゃない」「あれぇ、これは僕の心臓じゃない」(最初に気づけよ)
宿屋に戻って、自分たちの体を返せとせまるお医者さんたち。おかみさん一家は全財産を差し出しましたが、お医者さんたちはおさまりません。宿屋も売り払ってそのお金もさしだしました。
「だけど、やっぱり自分の腕がいいなぁ」「だけど、やっぱり自分の目玉がいいなぁ」「だけど、やっぱり自分の心臓がいいなぁ」
(FIN)
この話読んだことある人、本を持っている人がいましたら、ご一報下さい。
(つづく)
鬼喜王子です。
畏友MR.Gさんの会社が出展されるということで、恵比寿で行われた「きもの日和」に行って参りました。
このイベントは全国からきもの関連の企業がお店をだしていたり、着付け教室があったり、きもののファッションショーがあったりと、きもの好きにはたまらない内容となっていました。
紋付をびしっと着ている人、芸者さんのように艶やかに着ている人、洋服と組み合わせて前衛的に着ている人、様々な人がいましたが、やはり日本人はどんな人がどんな着方をしても着物着るとカッコよく見えますね!
どんなにだらしなく着ているように見えても、どこか一本ビシッと通った感じがするのは不思議ですね。
生地に染め抜かれた家紋とか文様にも全部意味があるんですよね。しかも何重にも意味が重なっている。日本文化の小宇宙を見るようでした。
僕も2,3着欲しくなりました。来年の正月はきもので過ごすのもいいかな?
こんにちは、鬼喜王子です。
昔の十二時のスタッフが浜松でお店を開くということで、開店祝いに浜松まで出張に行ってまいりました。
度々このブログではこぼしていることですが、地方に出張に出かけても時間がなくて観光や名産を楽しむ暇がない。しかし今回は半日フリーな時間がある! という訳でどこか出かけようとしたのですが、いかんせん浜松といえばウナギしか思い浮かばない。
ですが、ウナギを食うだけでは余りに能がないので、ネットを検索してみると浜松城というものがあるではないですか。そういえば浜松は、徳川家康が江戸に入る前に駿・遠2州の経営の拠点としていたところです。
その後家康が天下を取ったことと、後にこの城に入った大名が出世したことから(多分にこじつけ臭いですが)「出世城」とも言われているそうです。
これがその出世城の写真です。
いや、間違い。これは地酒。
こちらが現状の出世城=浜松城です。
天守閣自体は戦後に作られたコンクリート造りの味気のないものでしたが、石垣は「野面積み」を用いた当時のものがそのまま残っていて味わい深いものでした。
ちなみに徳川家康はその後の日本人の民族性を、決定付けた人だと思っています。
昔朝日新聞がミレニアム企画か何かの一環で、「歴史上でいちばん日本人らしい日本人は誰か?」というのをやっていまして、なんと織田信長が1位に選ばれていましたが、とんでもない! 同じく上位にランクインされていた坂本竜馬や高杉晋作なんかは革命児というか、突然変異みたいなもんでして、あんなのが典型的な日本人だったら、日本は中南米みたいに政情不安な世の中になってしまいます。
まあ陰湿で地味な家康より、華やかで派手な信長を好きになる気持ちもわからないでもないですが。かく言う僕も、家康はそんなに好きではないのですが(笑)。
先日政界で党首会談が行われましたが、ああいう裏工作とか腹芸とかは家康とか彼が作り上げた江戸幕府からの日本の「悪しき」民族性でしょう? ちなみにカッコつきでかいたのは、お陰で(少なくとも表面上は)平穏に事が運んでいるし、事の善悪に関わらず、日本の風土に合っているんじゃないかと思うからです。
まあいろんな悪癖を後世に残してくれた家康ですが、一生を通じて裏切らなかった義理堅さなんかも、日本人のDNAに植えつけてくれています。
ところで、浜松には三方が原の古戦場もありますが、家康はこの戦いで武田軍に惨敗しています。自らも馬上で脱糞するほどの負けっぷりだったらしいですが、このときの姿を絵に書かせて残しています。
「しかみ像」と呼ばれている絵で、僕も浜松城内で見ましたが、貧相この上ない男がいました。
家康は生涯この絵を手元に置いて、自戒としたといいます。
地味なれど、このような人を先祖にもったことを誇りに思えなくても、尊敬の念を持ちたいものです。