よくパンツをひっくり返して穿いてしまう、鬼喜王子です。
僕のカリスマの師匠、石井裕之氏が新刊を出されました。
正式な発売は明日28日なのですが、都内の書店で先行発売されていたものをゲットしてきました。ちなみにアマゾンで買うと、音声特典がダウンロードできるらしいです。28日以降にこちらで確認してみてください。
さて、この本の中で紹介されている考え方の一つに「ひっくり返して考える」というのがありました。本の主旨とは大分ずれてくるのですが(主旨が知りたい人は本を読んで下さい)、世の中ひっくり返して見てみると、いろいろ気付かされることがあります。
「まず槐(かい)より始めよ」という故事があります。
中学生の国語の教科書に載っている話なので、みなさんご存知だとは思いますが、念のため紹介するとこんな話です。
昔、中国のとある国で王様が「他の国には優れた知将や豪傑が集まってくるのに、なぜわが国には優秀な人材が集まってこないのだろう?」と嘆きました。 すると凡庸な家臣の槐という男が言いました。 「王様、私めを重要なポストにお就け下さい。そうすれば『槐みたいなボンクラがあんな地位に就けるなら、才能ある俺ならもっと重要な役割をまかせてもらえるに違いない』と思う豪傑・賢人たちが仕官を求めてあつまってくるでしょうから」 王様は槐の進言に従いました。
発想の転換や人材登用の話として引用されることが多いこの話ですが、これをひっくり返して考えると…。
この槐という男、本当にボンクラだったのでしょうか?
これだけのアイディアを持ち、上司を説得する力も持ち、結果として自分も(一時的だったかもしれないけど)出世して、しかも結果として上司の要求に見事応えた。
逆にできないことばかりを嘆いていたこの王様、人が集まらなかったのも当然じゃなかったのでしょうか?
身の回りでも、ひっくり返してみると気付くことが多いんじゃないでしょうか?