光波と共に舞い降りる！ 白龍王子 Hakuryu-Oji

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ご無沙汰しておりました、白龍王子です。

最近身の回りが「水木しげる」づいていましてな、妖怪というものに興味をそそられています。
妖怪というのは、自然現象や身の回りのちょっとした怪異をうまく説明した体系と言えなくもありません。
「school」という言葉の語源になった「スコラ」というのは「暇」という意味なことからもわかるように、あれこれと考えるのは時間に余裕がある人々の特権でありまして、日々の生活に忙しい人は、例えばなぜ稲妻が起きるのか、ということをとことん突き詰めている暇などないのであります。雲の中に「カミナリさま」が住んでいてそれが稲妻を起こすことにしてしまう、またそれでうまく機能してなんら支障がないからOKなのであります。
凧を飛ばして「稲妻は電気だ！」というのを突き止めるのは、なかなか日々の生活を心配している人にはできないことです。

ちなみに「科学で証明できないから、神様とか妖怪とか霊はウソだ」という人がいますが、もともと全然別の説明体系だから証明できないのは当たり前でありまして、例えば定規で重さを測ろうとしているようなもので、大変ナンセンスな話です。

結局人間は余裕があるときは考えますが、余裕がないと一番ラクな考え方をしようとします。マジックというのはまさにこれに依存しています。
例えば握っているコインが消えた、とします。考える余裕があると、どこにいったんだろう、隠し持っているに違いない、とか考えますが、大変鮮やかな消え方をしたり、隠し持っている可能性をなくしてから消したりすると、コインが本当に「消えた」と考えるのがラクなわけです。考えるのがめんどくさくなってくるのです。
あとはとことんエンターテイメントして楽しむのに忙しくさせて、考える隙を与えない。「考えないほうがラクだよ」という方向にどんどん誘導していくわけです。
（これを悪用すると催眠療法とか振込み詐欺になってしまうのですが）

だから、マジックをやっていて「なんで！？」とか言われるのは、まだまだ未熟な証拠でありまして、「なんで」ということを考えさせなくしてこそ一流なのでしょう。
Mr.マリックはかつて「毒薬をある人の体内に移動させてほしい」という依頼を受けたらしいですが（笑）。

コメント

初めまして！
マジック好きな高校生です。

僕は、いきつけの喫茶店などで小さいマジックをすることが有るのですが、未熟なせいか大半は「こうなんでしょ？」と疑われるか、「何で！」って感じですね…
年配の方から「上手だね～」とも言われるのですが「上手なトリックだね～」と言われている気がしてなりません苦笑＾＾；

この文を読んで、もっと努力をしないといけないと痛感しました。

白龍王子さま、格闘詩人野崎です。
王子さまのブログでふれていただいていたこと、
さきほど知りました。有り難うございます！

実は、京都の大学時代、
僕は
「白龍」という名の高級中国料理店でアルバイトしておりました。
実に30年以上前の話ですが、いまもそのお店は京都の北山通りで名店として輝いておられます。

また、お会いできるのを楽しみにしております！

「なんで！？」とか言われるのは、まだまだ未熟な証拠...

この一文に思わずプロの世界を垣間見ました。
ボクの世界に当てはめてみると、
話せるのは当たり前、
伝えられて何とかお金がもらえる程度。
でも本当は”訴える”事ができなければ
プロじゃないんですね^^;

もちろん、ボクはまだまだ修行中で
いつかそこにたどり着きたいです。

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