鬼喜王子です。
幼い頃に読んだ、グリム童話(だったと思う、確か)の『3人のお医者さん』について囲うかと思い、ご存じない方のためにネット上であらすじを紹介しているところをリンクしようと思ったのだが、発見できなかったので、今回はあらすじを紹介するに留めたい。
本編はまた次回。
『3人のお医者さん』あらすじある街の宿屋に3人のお医者さんがやってきました。
3人とも(自称)名医らしいです。宿屋の人にどれだけのすご腕かというのを見せ付けるため、(よせばいいのに)一人のお医者さんは腕を切り落とし「明日の朝につなげてみせよう」と言います。もう一人のお医者さんはその場で目玉をくりぬき「明日の朝に元通りにするよ」と言います。最後のお医者さんは心臓をとりだし(!)、「明日の朝に戻してみせよう」と言います。突っ込みどころ満載ですが、宿屋のおかみさんは当たり前のように腕・目玉・心臓をあずかり、戸棚にしまっておきました。
そのまま翌朝が訪れればよかったのですが、そうは問屋が卸しません。その晩おかみさんの親が訪ねてきて、久し振りの再会におはなしに夢中になってしまいます。そしてその間に折悪しく鍵が開いていた戸棚から、忍び込んだ野良猫が腕・目玉・心臓をくわえてどこかへ行ってしまいました。
翌朝、預かり物がなくなっていることに気がついたおかみは、親と相談の上、どうやったのかは知りませんが、死んだ泥棒の腕・猫の目・豚の心臓を調達してきます。
何事もなかったかのようにそれらを差し出すおかみさん。そして何事もないかのように腕をつなげ、目玉をはめ込み、心臓を元通りにするお医者さんたち(さすが名医だ!)。宿屋を出た後、腕をつなげたお医者さんは他人のものが欲しくて欲しくてしょうがありません。気が付くと他人の財布を取っていました。
目玉をはめ込んだお医者さんは、昼間目が見えにくくて仕様がありません。気が付くと肴の骨をくわえていました(何でやねん)。
心臓を元通りにしたお医者さんは、ゴミ箱が気になって気になってしょうがありません。気が付くと、ゴミ箱に顔を突っ込んで残飯をあさっていました。「あれぇ、これは僕の腕じゃない」「あれぇ、これは僕の目玉じゃない」「あれぇ、これは僕の心臓じゃない」(最初に気づけよ)
宿屋に戻って、自分たちの体を返せとせまるお医者さんたち。おかみさん一家は全財産を差し出しましたが、お医者さんたちはおさまりません。宿屋も売り払ってそのお金もさしだしました。
「だけど、やっぱり自分の腕がいいなぁ」「だけど、やっぱり自分の目玉がいいなぁ」「だけど、やっぱり自分の心臓がいいなぁ」
(FIN)
この話読んだことある人、本を持っている人がいましたら、ご一報下さい。
(つづく)